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ここに生まれてきた環境も自己責任ですか?

皆さんは今の家族に産まれてきたことをうれしいと感じる機会は何回ありましたか?
私自身、うれしいと感じたことはありますが、それを数えることが難しかったです。

家族と一緒にいる時、いやだと思ったその状況を変えることは、子供たちにできないということを、みなさんに伝えたいと思います。

子供たちだけでは、どうしようもない環境があることを理解した時、その子供たちの状況や行動を自己責任であると決めることができますか?

私は、彼ら彼女たちだけではどうしようもない環境にいる子供たちが、そのマイナスの原因を自己責任と見られる社会を変えたいと思い活動しています。子供は生まれてくる環境を選ぶことはできないのです。

また、何か行動をしてもスポットライトを当ててもらえることが難しい子供たちが存在していることを、様々な人に理解してほしいと活動をしながら感じました。

生まれた環境によって子供の未来に格差が生じてしまう。
この格差が0からプラス100の地点への格差があることは、みなさん想像できると思います。

では、マイナス100の地点からスタートする環境にいる子供たちの気持ちはどうでしょう。

マイナスが多すぎる環境で生まれた子供たちを0からプラスに上げていくことは、0から100にあがることと同じ力で上がるわけではないのです。

これは私の実体験からもいえるのですが、マイナスが0に近づく作業の困難さはとんでもないものなのです。
決して0からプラス100に近づける作業が大変ではないといっているわけではありません。

人によっては、その子にとっての人生の試練と捉える人がいるかもしれません。
ただ、私たちのような環境に、自分も子供時代に戻って同じような人生をやり直したいでしょうか。それを踏まえて、今の言葉をもう一度思うか考えていただくとわかっていただけるのではと思います。

私はスポットライトが当てられていない環境にある子供たちを、スポットライトが当たる環境をつくる活動をやっていこうと思います。

そんな中、自分が行っている児童養護施設への楽曲制作は、環境をプラスにする要素が少なく見えてしまうのではと感じることがありました。
子供たちにとって、楽曲制作がその後のどのような幸せにつながるのか理解されないことが多いです。
しかし、それは見方が違うのではと思いました。楽曲制作を通じて、子供たちの現状を素直に多くの人に知ってもらうことは、自分の環境や状況を偏見なく知る人が増え、安心することにつながります。

先ほどの話しで例えると、自分たちのことを正しく知ってもらうことは、マイナスな環境から0に近づけていくことで、それ自体が幸せなのです。

私はこれからもどうしようもない環境に陥ってしまっている多くの子供たちのために、まずマイナスを0に近づける幸せを追い求め、その子供たちがいずれはプラスに変換していける社会を作っていこうと思います。

また今回、非行に走ってしまった子供たちや中卒・高卒の子供達のために就職支援を行う「ヤンキーインターン」をされている勝山恵一さんとお話し、意見を交換する機会がありました。

僕の思い・活動・今後のやりたいことをお話させてもらうと「一緒にやりましょう」という言葉をもらうことができました。
とてもうれしかったのと同時に、自分のやってきたことの自信と子供たちのために確かな人間でないといけないという決心が改めてつきました。

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一般社団法人HASSYADAI.social 勝山さんとの記念写真

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