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絵の作品(船の冒険)

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個展の作品群は3つです。そのうちのひとつは、船自身の冒険です。6点の予定です。完成した絵を入れていきます。制作過程は別のマガジンに。 ※その後、2024年以降の作品も入れていくこ… もっと読む
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記事一覧

「奇岩の町」2024年4月制作

その町は、実に奇妙だった。 まず、建物が船にとっては見慣れない姿だった。 しかも、てっぺんには、それぞれどこかで見た形の岩がのっていた。 落ちそうなのに落ちないらしい。 いつ誰がどのようにしてつくり、なんのために設置したのか それはこの世界で7つの不思議のひとつとされていた。 「つくる」という行為と関連のある絵です。 ピカレスク様の「Tokyo Artist Book Fair 2021」に出展した作品集『おやまぁ ―世界のどこかの落ちそうで落ちないさんたち―』のその後

「缶詰のち冒険」2024年4月制作

缶には船の気持ちがわかった。 船は、いまや根拠の無い自信で満たされていた。 もう、大丈夫。 お別れは寂しいけれど、そろそろ。 缶は蓋を開いた。 船は元気いっぱい外に飛び出した。 この缶は「オオハシ製罐謹製☆根拠のない自信がうまれる缶」という名前です(「自信が手に入る」だと長すぎると思ったので「自信がつく」に改名しました。さらに「自信がうまれる」のほうがリズム等々が好きだと思ったので、最新の名前はそうなっています)。実在の会社や商品とは関係ありません。 「クジラの「」ク

「クジラのドック」(船の冒険の作品紹介6)H22.7 x W22.7 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 カウントアップすると終わりが見えてくるので入れています。 写真は後で入れます。 ついに6点目です。 船の冒険の物語にはクジラが出てきます。クジラは、船を修理したり改造したりする役目です。自分では腕利きと言っているのですが、怪しいと言う人もいます。 怪しいと言う人のひとりは、船です(人ではありませんが)。クジラは、船の望み通りの状態にしてくれないことがあるのです。 しかし、結果的に、船とと

「安全地帯にて2023」(船の冒険の作品紹介5)H22.7 x W22.7 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 カウントアップすると終わりが見えてくるので入れています。 写真は後で入れます。 こちらの作品のタイトルは「秘密の場所」と迷いましたが、久しぶりに「安全地帯にて」にしました。 「久しぶりに」というのは、かつて「安全地帯にて」という作品をピカレスク様に出展したことがあるからです。「熟睡100人展」という企画展でした。石ころがすやすや眠っている作品を5点制作し「安全地帯にて」は緑の安全安心のエリア

「並行世界を見守る者」(船の冒険の作品紹介4)H22.7 x W22.7 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 カウントアップすると終わりが見えてくるので入れています。 写真は後で入れます。 4点目からは、ひとまわり大きな絵です。 こちらの作品は「オルターエゴ」とか「フクロウさんはお見通し」とか「スーパーオウル」とかいうタイトルにしようかとも思いましたが「並行世界を見守る者」にしました。 空想の世界には、空想の世界と現実の世界を見ることができるフクロウさんが棲んでいます。ずっとふたつの世界を見守って

「充電中」(船の冒険の作品紹介3)H18 x W18 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 カウントアップすると終わりが見えてくるので入れています。 写真は後で入れます。 船の主なエネルギー源は、雷です。空想の世界は、特殊技術により雷を利活用できるようになった世界なのです。設定は曖昧な部分が多いですが、この点はもう決まっています。 私は、雷が好きです。 今回個展をさせていただくピカレスク様の「雷 擬獣化展」にも出展させていただいたほどです。 (色々、ありがとうございました。)

「流れに身を任せて」(船の冒険の作品紹介2)H18 x W18 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 カウントアップすると終わりが見えてくるので入れています。 写真は後で入れます。 こちらは、先程の記事でも書いたアキーラと関係のある作品です。アキーラが使ってあること以外にも、アキーラと関係があります。 イヌワシさんを描きました。空想の世界ということもあり、私が本物そっくりに描けないということもあり、本物のイヌワシさんとちょっと違うかもしれませんが、イヌワシさんが基になっています。 イヌワシ

「ツキの粉をどうぞ」(船の冒険の作品紹介1)H18 x W18 x D2.2 cm

船の冒険の作品群の作品を紹介していきます。 全部で6点、順番は関係ありません。 写真は後で入れます。 こちらの作品は、今回の個展の出展作品のうち、最初に制作したものです。 船の冒険の制作は、私も冒険しました。アルキド樹脂が使われた「アキーラ」という名前の絵具を主に用いました。これまでも少しずつ使ったことはありましたが、あまり使ったことのない画材でした。 3つの作品群を全然違う感じにというリクエストをいただいていたため、画材を替えることによっても違いを出すことができるの

空想の世界での船の冒険(2023年の個展の3つの世界の説明1)

2023年の個展は3つの作品群で構成されています。 (2022年は2つだったのでちょっと成長? 数が増えればいいってものでもないかもしれませんが・・・。それに、来年は4つの作品群さらに再来年は5つというわけにもいかないでしょうし。) 制作順に書いていきます。 ひとつめは、船の冒険。 空想の世界の話です。 空想の世界と対になる現実の世界もあります。 (両方とも、私にとっては空想ですが・・・。) この現実の世界で、ある子が木彫りの船と遊ぶとき、あるいは眠って夢を見ている