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美人じゃない魔法もない

どんなに困った時でも
誰かを救いたい時でも
幸せになりたいと切実に願っても。
私たちは未だ、魔法を使うことができない。

時代が進んで、もしかしたらAIやら素晴らしい技術と科学が融合して
魔法に近しいものが使えるようになるのかもしれない。

けれども、さして器用ではない私が、他の人ができたからって
魔法が使えるようになるとは、到底思えない。

だけど、現時点で使える魔法がたったひとつだけ、私にはある。

それは、手紙を書いて、送った相手を笑顔にすることだ。

「出会った瞬間、体温が2℃あがる靴」
数年前に、SNSでそんなキャッチコピーをよく見かけた。
その表現がとても気に入り、
手紙を送る際にも「相手の体温が少しだけ上がるといいな」
と思いながら、いつも書いている。

実際に相手が手紙を開封する瞬間を見たことはないので
相手が本当に笑顔になっているかは分からない。
まして体温が上がったかどうなんて、分かるわけがない。

でも、自分の場合は必ずと言っていいほど
誰かからもらったお手紙を読むときはニヤついている。(だから電車では読めない)
あと、胸のあたり、おそらく心があるはずの場所が
ぽわっと温かくなる感覚が確かにある。

そんな小さな魔法を、私はこれからも大切に使っていく。


今年はすでに22通送っていた


【余談】SNSで見たキャッチコピーは、調べたらこちらの企業様のものだったようです。

「出会った瞬間、体温が2℃あがる靴」https://mayla.jp/main/information/company/#consept

出典:株式会社Dolls(カブシキガイシャドールズ)HPより


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