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府中駅前の通りに止めたトラックで踊る無料公演「DANCE TRUCK TOKYO: 2019」:寒空の中ダンスに酔う

東京オリンピック・パラリンピック関連の文化芸術企画「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」として、2019~2020年に実施中の「DANCE TRUCK TOKYO」。今回は府中の駅前にある「けやき並木通り」で、巨大なトラックの荷台が開け放たれ、ダンス、演劇、音楽演奏が行われた。

ロクディム「この瞬間を一緒に笑おう。」

出演:ロクディム(小田篤史、宍戸勇介)

2人組による即興芝居。事前に観客に、質問を書いた紙を渡し、それに回答を書いてもらって回収し、トラックの荷台の床に散らして置いて、芝居中に1枚ずつ拾い、その言葉もせりふとして使う。

2つの場面を演じていた。場面は、観客に質問をして、決める。1つ目は「子どものときになりたかった職業は?」で「学校の先生」。教師と生徒の場面になった。2つ目は「ほっとする場所は?」で「図書館」。大学受験を控えた、恋心を抱き合う男女の高校生の話になった。

芝居があるとは予想していなかったが、笑えて、面白かった。

Somatic Field Project

振付:梅田宏明
出演:中村優希、大塚郁実

稽古着のようにシンプルな服装の2人が、音楽を身体で表しているかのように踊る。

振付の梅田宏明氏は、普段は電子音楽っぽいものを使っていると思っていたが、今回は、屋外のパブリックなスペースで誰でもその場で鑑賞できるという特性を意識してか、特に2曲目はよく知られたクラシック音楽(?)を使っていた。

身体が本当に、音になってしまったかのよう。音楽の視覚化。

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▼梅田宏明+Somatic Field Projectの以前の公演

Jon(犬)「ふ宙」

出演:Jon(犬)

「宇宙」と「府中」を掛けたと思われるタイトル「ふ宙」からして、ただ者ではない雰囲気が漂う。

そうしたら、やはりただ者ではなかった!犬、というか、オオカミ(?)のような着ぐるみで登場し、オルガンを弾きながら、歌う。いきなり観客の方を向いたり、歌い終わると「はいっ」と言って、拍手を促し(?!)たりと、おかしい。怖いもの見たさのような面白さ。笑うしかない。

最後は、着ぐるみを、頭部のものは着けたまま、体の部分だけ脱いで、ワンピース姿に。くねくねと踊り、そのまま去っていった。

少しふくよかな、若くはなさそうな体。顔はさらしていないのかと思ったが、ウェブサイトに素顔が載っていた。オルガン弾きのほか、タロット占い(タロットリーディング)もしているらしい。

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▼Jonのウェブサイト

http://jonthedog.com/

入手杏奈、坂本弘道「CANVAS」

出演:入手杏奈、坂本弘道

チェロ奏者の生演奏で、ダンサーの入手氏が踊る。

チェロとのことで、クラシック音楽のような音色を予測していたら、電子音っぽい曲だった。

入手氏のダンスは、現代女性の洗練された舞踏、という感じで、まだ少ししか見たことがないが、好きな気がする。何を表しているのかとかはよく分からないが、わななく身体が生の震えのようで、純真と色気の同居具合もすごい。

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最後の白井剛氏と森川祐護氏のパフォーマンスも見たかったが、寒さもあり、今回は退散した。

▼白井剛も出演した、以前、新宿中央公園で開催された「DANCE TRUCK TOKYO」

▼今回の府中の「DANCE TRUCK TOKYO」公式ページ


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