『ビジュアル・シンカーの脳:「絵」で考える人々の世界』テンプル・グランディン著

「言葉」で考える「言語思考タイプ」と、「絵」で考える「視覚思考タイプ」について伝える本。視覚思考タイプはさらに、具体的なものを思い描いて考える「物体視覚思考」と、パターンや抽象概念で考える「空間視覚思考」に分けられるという。

著者は物体視覚思考者を自認し、自閉症でもある研究者だ。

アメリカの学校教育ではますます言語視覚思考が重視され、視覚思考者の能力が社会で十分に生かしきれていないと訴える。

くどく感じられる記述があり、本書の一部しか読んでいないが、「訳者あとがき」によると、これでも原書から一部割愛しているそうだ。

原書は2022年アメリカで刊行。

やや「とんでも」系かと思ってしまうところもあるのだが、それをけん制するように(?)著者略歴や訳者あとがきで著者の研究者等としての華々しい経歴が強調されている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?