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近藤良平『夜のカフェテラス』セッションオンライン劇場

コンテンポラリーダンス・カンパニー、コンドルズ主宰のダンサー・振付家の近藤良平氏が、東京・神楽坂のセッションハウスがライブ配信する「セッションオンライン劇場」で、ソロ公演。

タイトルは、ゴッホの絵画から『夜のカフェテラス』。

200人くらいが生で視聴したようだ。セッションハウスのYouTubeチャンネルで、期間限定でアーカイブ配信もされる。

「夜のカフェテラス」の絵を印刷した紙が載っている小さなトランクが大写しになり、その中に、近藤氏自身の幼いころの写真(今と顔が同じ!)や、人形などが入っている。そこから物を取り出して踊り出す、大道芸のような仕掛け。

「給付金」について語ったり、ギターで弾き語りしたり、やはりサービス精神が旺盛。

赤ん坊のモチーフはよく出てくるのかな。あそこまで必死に赤ん坊になれる「大人」って、すごい。

馬のマスク(被り物)をして笛を吹き、「暑い!」と言ってマスクを脱ぎ捨てるところで笑ってしまった(笑)。そりゃ暑いでしょう(笑)。

トランクだけが大写しになって、その周囲が見えない、という演出は、映像ならでは。近藤氏がトランクから取り出した物が画面の外に消え、近藤氏が叫ぶ場面では、「何が起こったのだ?!」と焦ってしまった(笑)。

そして、おなじみらしい、巨大な、人間と同じくらいの大きさのクマのぬいぐるみが登場。「ソーシャルディスタンス」を保たないといけないから、ほかのダンサーとではなくてぬいぐるみと踊るのか!と勝手に納得。クマとデュオ♪

と思ったらやはり、公演後のトークで、「家族以外の人と会えないから、せめて人形と」とおっしゃっていました。クマと「キス」の「濃厚接触」だそう。

ゴッホの「夜のカフェテラス」の絵が大写しになり、手前の椅子に近藤氏が座っている!近藤氏が自分で描き足したのだそうです。絵も上手!

最後もラテンな音楽。「小道具」をどけて、夜のカフェクラス的な青と黄色(?)っぽい照明でダンス。

いつもラテンっぽいなあと思いながら見ていたら、近藤氏は南米のパラグアイ生まれでしたね。

公演後のトークで紹介された、昔の写真や公演映像も貴重でした。

▼以前の近藤良平氏のソロダンス公演『おとこの一生』


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