りつこ(みちくさ中)

作詩や作詞をしています。 福島県浪江町出身。武蔵野音楽大学卒業、東京学芸大学大学院修了…

りつこ(みちくさ中)

作詩や作詞をしています。 福島県浪江町出身。武蔵野音楽大学卒業、東京学芸大学大学院修了。 作詞曲は現行の音楽科教科書にも掲載中です。 アイルランドと飛行機と空と緑と旅が心のよりどころ。 日々みちくさまみれ。なかなかまっすぐは進めません。

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FADO(宿命)を聴く〜浸透と安らかな救い〜

こんにちは。 すごく久しぶりにnoteを書くことにしました。 日曜日(4/7)、父母と共に彼らの知人の写真家さんの個展 「菊池和子写真展 PORTUGAL ー丘を風がわたっていくー」にうかがいました。 ポルトガルの街風景の写真を展示しており、その一つ一つから、人々の暮らしや、街の表情を垣間見ることができます。 私たちがお邪魔したのは、この個展の最終日。 14時からは個展会場で、ポルトガル民族歌謡「ファド(FADO)」のライブ&トークのイベントが開催されました。 ファディ

    • 元に戻れると思っているのか、本当に戻りたいと思っているのか

      コロナ禍生活。その生活は、昨年(2020年)の2月下旬くらいから本格的に始まっただろうか。 これまで、緊急事態宣言をいくつ経ても、さらに宣言発出だとか、宣言延長だとか、まん延防止ナントカだとか。 宣言中自粛し感染者数が減れば、元の生活に戻れる? ワクチンの接種率が高くなれば、元のような暮らしができる? でも、そもそも、本当に元に戻りたいと思っている? 新型コロナウイルス感染症とは、別の話でしょうよ、と思われるかもしれないが、私が育った町は、東日本大震災があって、原発

      • オンディーヌ〜水の精〜によせて - Ondine

        オンディーヌ〜水の精〜によせて オンディーヌは 気まぐれに微笑(わら)う あるときは 勢いよく躍(は)ねるしぶきのように またあるときは ゆるやかな波のように オンディーヌは 愛を知り 魂を宿す それは 枯れることなく湧く井戸のような喜び     水面に映る太陽のような煌(きらめ)き     絶えることのない噴水のような豊かさ それは 波間に揺蕩(たゆた)う小舟の揺らぎ     つきまとう雨音と滴(したた)る憂鬱     掬(すく)っても掬いきれない悲しみ 涙は 拭(ぬ

        • 夜の公園 - A Park at Night

          夜の公園 花壇ですやすや眠る花 蝶と戯れの夢をみる 風と揺れるブランコに 月もまどろみもたれかかる 寝つきのよいてつぼう 寝相のわるいジャングルジム 寝返りをうつシーソー 寝息をたてるすべり台 夜ふかしさんはいませんか いつだって寝ずの番の街灯は おやすみ おやすみと やわらかなベールを漂わせ 砂場も芝生も噴水も みんな みんな 眠りにつく © 2020 Litsuco Hoshi All Right Reserved. ことばあそびをしながらつくった詩です。 始

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        FADO(宿命)を聴く〜浸透と安らかな救い〜

          澄みわたる空のひばり - Beautiful Irish Air "The Lark in the Clear Air" Japanese liberal translation

          澄みわたる空のひばり - The Lark in the Clear Air 1. あおに澄みわたる ひばりの歌をきく 芽吹きはじめた愛 やわらかにうるおす こころに舞いあがる つばさを得た想い いま 奇跡を待ちわびる まるで魔法のよう 2. 空に響きわたり ゆたかにつつみこむ 愛にみちたつぼみ はなひらきはじめる こころを越えてゆく 羽ばたくこの想い いま あおに澄みわたる ひばりの歌をきく © 2017 Litsuco Hoshi All Right Reser

          澄みわたる空のひばり - Beautiful Irish Air "The Lark in the Clear Air" Japanese liberal translation

          おならごっこ

          おならごっこ おかあさんにはないしょだよって おとうさんはタオルをおふろにいれたよ タオルにくうきをとじこめて ふうせんみたいにして しずめていって つぶすと ぶくぶくっとあわがあがってくるんだ ぼくはおならごっこがだいすき いっきにつぶしたり ゆっくりつぶしたり たくさんつづけたくなるんだ ぼくはおならごっこがだいすき いろんなおならをつくって ためてしてみなくちゃ おならはかせのじっけんだよ あれれ? ぶくぶくぶくっとあわがでたよ タオルはしずめてないよ タオル

          傘のうた - A song of umbrellas

          傘のうた 傘が泣いているよ ぽつ ぽつ ぽつと 哀しげな音を立てて 雫は小間をつーっと伝って 傘を離れていくよ 傘が咲いているよ ぽつ ぽつ ぽつと 弾けては丸くなって 雫はつゆ先にぶらさがって 虹を映しているよ 傘が微笑んでいるよ 風とたわむれながら 青空をやさしく見上げて 雫を「またね」と見送って しずかに微笑んでいるよ © 2020 Litsuco Hoshi All Right Reserved.

          傘のうた - A song of umbrellas

          いとしいひと (日本語自由訳) - "Danny Boy" Japanese liberal translation

          いとしいひと- Danny Boy 遠い日 ぬくもりをくれたあなたに 想い馳せる 涙を ながしぬぐうほど 記憶は褪せてしまう わたしは いまもここにいて 季節は通りすぎる 遥かかなた いとしいひと どうか戻ってきてほしい ふたりで紡いでいた日々 風はきっと知っていて 耳元でささやいたあと やさしく頬をなでる わたしは いまもここにいて 季節は通りすぎる 遥かかなた いとしいひと あなたのもとに戻りたい わたしは いまもここにいて 季節は通りすぎる 遥かかなた いとしいひ

          いとしいひと (日本語自由訳) - "Danny Boy" Japanese liberal translation