例え一歩だとしても。

双極性障害というものは、
本人にとってどれくらいの
不安とストレスを与えるものなのでしょうか。

私の子供の中に、
重度の精神障害がある子がいると
お話はしましたが、
実際に生活を共にしてみると、
戸惑うことが多いです。

最初の頃は、双極性障害と
診断されていなかったので、
ひきこもりとか、不安障害とか、
鬱状態とか、いろんな場合を考えて
接していました。

はっきりと双極性障害と診断されたのは
躁状態が顕著に出たときでした。
中学生になった頃からお世話になっている
精神科の先生も、
疑いはあっても、すぐに双極性障害とは
診断しませんでした。

息子の双極性障害は、
鬱になると全く動けなくなります。
会話もほとんどしないし、
少し動けるようになると
自死念慮が出現し、
目が離せなくなります。
躁になると攻撃的になり、
活動的になり、外でトラブルを起こしそうに
なるので、目が離せなくなります。
まあ、重度ですから、
ずっと目が離せないんですよね。

もっと年弱の頃は
躁だったのだろうけど、
ひどい暴言に傷つけられました。
私に攻撃することで
自分の痛みを訴えていたのでしょう。
けれど、躁だとまだ知らなかったので、
人格が変わったかのように
なってしまった息子に、
悲しい思いしかすることができませんでした。

それでも、何年もかけて
一生懸命寄り添うことで、
薬で何とかコントロールできるようになる
ところまでになりました。
けど、少し安心していると
ODをして、救急車で運ばれたりして
もう少しで命を落とす事態になったりしました。
そしてそこからまた、
一から始めなくてはいけません。

双極性障害については、
本を読んだり、ネットで調べたりして
概要は知ることができましたが、
それがすべてではなく、
個人的には症状も
接し方も千差万別です。
息子の苦しみの真実は
息子にしかわからないでしょう。

けれど、母親である私にも
できることはあるはずです。
息子に一番良い方法を模索し、
担当の先生ともよく話し合いながら、
まだまだ
これから長い時間をかけて
緩解に持っていこうと思っています。

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