「いい天気」 お日様が満面の笑みで 私達を照らしていた今日。 何人がこの言葉を発しただろう。 だけど、 私は幼い頃からこの言葉があまり好きではない。 いい天気。いい天気? 確かに晴れの日の朝は起きた時 カーテンから差し込む光が嬉しくて 街がなんだかいつもより綺麗に見えて 木漏れ日が美しくて 気持ちもなんだか明るくて軽くて いつもより少し自分も可愛い気がして るんるん気分で外をお散歩したくなる。 だけど、だけどなんだか 曇りさんも雨さんも可哀想。 悪いお天気なの?そんな事
1番上までボタンを閉めて。 レザージャケットに身を包まれ。 カッコいい女ふりをする。 そんな今日 お化粧をして、なりたい自分を身につけて レザージャケットの女は街を行く。 お米を買いに行かなくちゃ。 レザージャケットの女は街を行く。 道に迷ったけど そんなこと知らないなんて顔をして レザージャケットの女は街を行く。 5キロのお米を頭に乗せて レザージャケットの女は街を行く。 彼が「ぴんく!」と 謎の報告をしてきた可愛い華は もう緑色の葉っぱを芽吹かせていることに気づいた。
スーツ姿の彼に「もう8時だよ〜」と言われた。 うるさいなぁと思った。 大急ぎで洗濯物を取り込んだ。 少し湿っていた。 大急ぎで彼の晩御飯を作った。 卵焼きの味が濃すぎて塩分過多になるかと思った。 大急ぎで化粧した。 酔っ払って作った青タンがまだ治らない。 大急ぎで駅に向かった。 ドアが開いた時私はまだ階段にいた。 バイトに間に合った。 ギリギリね。 葉巻吸ってるイケおじ外国人さんとお話した。 6割くらい言葉が耳に入ってきた。口から出てきた。 英語で会話できたんだ。 ピアノのレ