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4つも遊び方があるボードゲームがなかったので作ってみた話

こんにちは! LITF.studio(リトフスタジオ)の開発部です。
いつもXやnoteで私たちの活動をご覧いただきありがとうございます。

今回は、私たちが制作したボードゲーム『ニセドリ』に新たに追加されたカジュアルルールの作成過程について振り返ってお話しします。

どうぞお付き合いください!


新ルール作成の経緯

2500円〜3000円で売られているボードゲームでメインルールが1つだったらちょっと物足りない……そんな風に感じたことはありませんか?

そんな気持ちから、なんと3つも新しい遊び方を考案しました🤗!?

適当にちょこちょこっとゲーム性を変えた、追加した訳でなく、もはや新しいボードゲームを三つ追加したレベルのボリュームです🥳

今回は、そのルールを作り上げるまでのプロセスを振り返りながら、改善点や発見した楽しみ方をご紹介していきます。

新しいルールの土台

もともと、『ニセドリ』はシンプルなコンポーネントを生かして、皆さんが自由に新しい遊び方を考えられるようにデザインされていました。言ってみれば、トランプのような自由度を目指していたんです。

しかし、テストプレイを重ねる中で気づいたのは、「新しいルールを自分で考えても、没入感や満足感がちょっと薄れるかも?」という点でした。

トランプと違って、私たちのボードゲームにはまだ長い歴史がありません🥺トランプは何世紀も前から遊ばれてきた道具で、その歴史が「信頼感」や「安心感」を自然と生んでいます。トランプを使うと、どこか「伝統的で公式な遊びをしている」という感覚が生まれるんですね。

であれば、公式感のある説明書をこちらから提供すれば、安心して遊べ、さらに新しい遊び方を考え出す土台にもなるんじゃないかと思いました。

なんだか深い話をしていますね… 

そんなわけで、カジュアルルールと言えどしっかりとした説明書を作成しました😊

新ルール作ってみました

ハイステークスゲーム

難易度★★☆☆
中毒性★★☆☆
改良性★★★☆

ルール:2枚の作品カードを使って売値を宣言します。そして、その宣言した値段が元値の2倍を超えていないかを見抜くブラフゲームモードです。
ストーリー:作品を転売して利益を得るビジネスをしています。時には法外な値段で売られることも。他のプレイヤーがそんな価格で売っていると感じたら、審議して賠償金を得ましょう。

作品カードだけでも遊べるモードです。ボーナスカードや偽物カードを使えば、さらにバリエーションが広がります。


リザーブプライスゲーム

難易度★☆☆☆
中毒性★★★☆
改良性★★★☆
ルール:各プレイヤーが1枚ずつ作品カードを持ち、自分の作品カードだけが見えない状態で場に出ている作品カードの合計金額を予想して金額を超えないように値段を宣言していくゲームモードです。
ストーリー:プレイヤーは出品者でありながら自分の作品の価値がわかりません。そこで出品者同士で互いに持ち寄った売れ残った作品をまとめて購入する会に参加しました。破産しないように競りのふりをしつつ、うまく値段を釣り上げ、他の出品者を出し抜いて作品を売り抜きましょう。

圧倒的な中毒性があり、カードの効果や枚数を変えれば無限に遊べる可能性を秘めています。


タイムバリューゲーム

難易度★★★☆
中毒性★★★★
改良性★★☆☆
ルール:2枚以上の作品カードを集めます。そして、その作品カードの合計金額が500により近いプレイヤーが勝つゲームモードです。
ストーリー:プレイヤーは美術品オークションに参加する落札者です。オークション会場には、一見素晴らしい作品が並んでいますが時間とともにその真の価値が明らかになるリスクもあります。あなたの目標は破産しないように、適正な値段を目指して、最適なタイミングで落札する必要があります。

妨害をしたりするのが好きな人は楽しめると思います。ブラックジャックのような「運をどうコントロールするか」という楽しさがあります。


今回紹介したルールの説明書はネット閲覧のみで商品には封入されていません。

『ニセドリ』手製サンプル裏面

裏面のQRコードを読み取ればカジュアルルールの説明書を閲覧できるページに飛べます🤗

説明書まとめページ

無事完成

というわけで無事説明書も完成しました。今回作ったカジュアルルールは全てトランプゲームをリスペクトして作ってます。(メインルールはババ抜きをリスペクトしてます。)

トランプゲームには誰もが経験している「共有体験」があり、そのおかげで自然に公式な感覚が生まれ、ゲームに没入しやすくなりました。

小難しいこと考えて作ってますね笑😇

今回のカジュアルルールは、そういったデザイン上の課題を克服し、オークションというストーリー、テーマを加えることで、しっかりとした没入感を提供しています。自分達で新しいルールを追加しても公式な感覚で遊べることができます。

その日の気分やメンバーに応じてゲームモードを変えたり、ルールを改良して楽しめるボードゲームに仕上がったと感じています。

次回予告

今回は『ニセドリ』の新しい遊び方の作成過程について振り返ってみました。いかがでしたでしょうか?

紹介している遊び方はトランプでも遊べることはできます。実際に遊んでみて更なる没入感が欲しいと思ったら『ニセドリ』を使っていただけると嬉しいです。

次回も、新しい遊び方をお届けできたらと思います。
楽しみにお待ちいただけると幸いです!

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