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映画「インフィニティ・プール」感想ー自分探しとSMフェティッシュ

この記事では映画「インフィニティ・プール」(原題:INFINITY POOL) のネタバレ感想または考察について書きました。

以下は「インフィニティ・プール」のクソコラです。ミアゴスになりきるsuzukaをご笑覧ください。

インフィニティ・プール クソコラ

映画「インフィニティ・プール」(原題:INFINITY POOL)紹介動画

映画「インフィニティ・プール」(原題:INFINITY POOL) のネタバレを含む感想または考察を筋トレしながら語ったよ。

映画「インフィニティ・プール」(原題:INFINITY POOL)感想ー自分探しとSMフェティッシュ

公開初日、新宿ピカデリーにて鑑賞しました。特典のエキの仮面も無事にGetし、玄関に飾ってあります。物語や哲学のことは後に書きますが、映像や個別の事象だけをみても楽しめる映画でした。

※以下は、インフィニティ・プールのネタバレを含む感想です。また、前半部分はSM界隈に届くように、映画全体をSMプレイの流れになぞらえて書きました。一部の人を不快にさせる表現を含みます。

仕事でSMフェティッシュに携わる身としては「明日仕事でつかえる名シーン」が数多みられたため推していきたいです。
もしもインフィニティプールミア・ゴスちゃんが同じ店に入店してきたら客を全員取られる自信があります(そんなことに自信をもつな、努力しろ)

飴と鞭が馬鹿みたいにうまいんだ。天才女王様爆誕したと思いました。
まず、入りから完璧です。「あなたのファンです」とにこやかに優しく話を聞く、つまりカウンセリングですよね。仕事でやってます。カウンセリングをしながらあなたは大丈夫だよ、と告げてますよね。わたしのところへいらっしゃい。もしかしてミストレス経験者でしょうか。3Pは可能ですか?即戦力です。

そのあと色々あって自身のクローンが惨殺されるところを目にした主人公ジェームズ(アレクサンダー・スカルスガルド)をこれまた優しく迎え入れたかと思えばそこから急にサディスティックモードに突入し、首輪をつけて散歩したり、ドラッグキメキメで乱交させたり、自分自身をリンチさせたりと、SFならではのSMプレイを展開していきます。

ドラッグキメキメの乱交シーンではストロボのように映像が点滅しながら、悪夢のように美しいフェティッシュな映像が続きます。
はああああ、えちい!えちいよ!
個人的には最近、ピンクのペニバンを購入したため、ピンクのちんちんが女性器から映えてきたシーン(0.5秒くらいです、見逃すなよ)はなんだか嬉しかったです。様々な人体の部位が融合したような映像が続くため、ロールシャッハのように「何を見つけたか」が人によって変わりそうなのも、観た後の会話が楽しくていい映画ですねぇ(しみじみ)

バスでの嫌な感じの煽りのシーンも罵倒好きにはたまらない展開でした。そして極めつけは自分自身を殺させるという究極!しかし、ここでは終わらない。わたしが深く感動したのはその後の授乳シーンでした。血まみれのおっぱいにパフパフタイムが設けられています。なんて完璧なプレイの流れなんでしょうか。よく見る光景すぎた。なんなら昨日も見た気さえします。

マジでユエン様(新宿ペルソナ)と見に行けばよかった(1人で行きました)

と、ここまでは異様なテンションでふざけて書きましたが、以下はかなり真面目に書きます。

わたしに一番刺さったシーンは、全然上記のフェチと関係ないシーンでした。
エンドロールの直前のラストショット、遠くで雨に打たれるジェームズがうつされます。このシーンでちょっと泣きそうになりました。「帰れなかった」のだなと思いました。

映画の中では、自身のクローンが繰り返し殺されていきます。
あくまで個人の見解ですが、この映画は自身が”クローン”か”オリジナル”かどうかはテーマではなく、生存した意識の中で、殺したクローン(自身)との差にアイデンティティを見出すような旅路が続いていた気がします。でなければ、死んだのは自分になってしまいますからね(自分なんですけどね)
自分から、何を奪ったら”自分自身”でいられなくなるのか、どの一線を越えたら”自分自身”でいられなくなるのか、その綱渡りを遊んでいるように感じました。
帰れなくなったとしても、ジェームズはおそらくジェームズですが、彼が家に帰れるジェームズではなくなってしまったのは確かです。おそらくどこかで殺してしまったんだと思います。

ってこんな話は壮大なSFだけでなく、日常的に起こりまくってる話ですよね。
みんな自分の大切な何かを殺しながら、働いている。社会に適合するために、少しずつ自分の形を変えながら生きていますよね。
不動産営業マン時代、深夜23時に愛知県美浜町の農道を爆走しながら「資本主義にわたしの大切な人間性を奪われていく気がする」と思っていたら車を脱輪させました。資本主義に殺される前に社用車を葬り去り、数か月後これらの事件をきっかけに退社することになりました。

農道。街灯はなく深夜はダッシュカムより暗い

自分の形を社会に合わせていく過程で、どうしてもハマらない、変えられない、”変えたら戻れなくなってしまう”という部分はみんなあると思います。一方で”変わりたい”という気持ちもきっとある。

その変わりたい、も変わりたくない、も、映画の中で全部やって、血が出るまで試してくれるとても素敵でリスキーな映画だったので是非劇場にお急ぎください。

🔻輸入盤のみ販売中。そのうち日本語版も出るといいね❣


みんな、もうダイナソー・ファイターはみたかな?素手で恐竜倒す、インディペンデントカンフーSF映画だよ🦕🦕🦕

最後まで読んでくれてありがとう。これからも、suzukaの映画日記をご照覧ください。

記事はここまでです。以下にはお礼文とお礼画像(合成前のすずか)だけ貼ってあります。気が向いたら買ってね。

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