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映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(原題:Tucker & Dale vs. Evil) 感想

公開日: 2011年9月30日 (アメリカ)
監督: イーライ・クレイグ
出演: タイラー・ラビン、アラン・テュディック
配給: アース・スター エンターテイメント

u-nextにて鑑賞しました。車に乗り合わせ、カーラジオで陽気な音楽を聴きながらマリファナを吹かす無敵のチャラい大学生グルーピーが森にいったら起こりそうな悲劇が”不運にも”起こるとても素晴らしい映画でした。心が優しいが見た目がイカついタッカーとデイルが「殺人鬼」と勘違いされるうちに、気づいたら”不運にも”死体が量産されていきます。

基本的には”社会不適合で不格好だが一生懸命いきてる俺たち”のための最高のコメディ映画です。

つい最近まで港区エリアで勤務していた身としては、『港区の人妻お姉さんってみんな綺麗な恰好しているな、エスニックも格闘ファッションもいないな、、、手がチョークで汚れてる人もいないな』と肩身が狭くおどおどしていたため「やっぱ都会の女は綺麗だな」と言っているデイルに大変共感しました。

「綺麗な女の子に話しかけたっていいんだよ」とタッカーに鼓舞され、何故か大きな鎌を持ったままグルーピーに話しかけ、気持ち悪がられるデイル。ああああああ、心の柔らかいところがキュっとしました。
学生時代友人に「すずかちゃん顔可愛いんだし、一緒に合コン行こうよ」と誘われて一度だけ合コンに参加しました。営業マン風の男たちに囲まれ休日何してるトークに。今思えばいかにもBBQしてそうな人達でしたね。「休みの日は映画か岩登りをしている」と答えたらそこから何を言っても「アートっすね」としか返してもらえなくなり、それから2度と合コンに行くことはありませんでした。

話は脱線しましたが、以下は映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」(原題:Tucker & Dale vs. Evil)のネタバレにふれる感想です。見る予定のある方はブラウザバック!

個人的にグッと来たポイントは、序盤の商店でタッカーが殺人用品を沢山買いそろえているところでした。これらがのちにちゃんと凶器として回収されていくのがメチャよかったです。
特になにもしていなくても、グルーピーたちが、豆腐の角に頭をぶつけて死ぬような荒唐無稽な死に方をしていくのは本当に爽快でした。何度でも見られます。

中盤以降の、殺人鬼家系のくだりから怒涛の展開を迎え、何故か本当の殺人鬼と化したグルーピーと血で血を洗うバトルになっていくのも楽しかったです。

いるよね、こういう言ってること正しそうだけど「おめえ頭大丈夫か?」みたいな奴。

サブストーリーとして進んでいくデイルと腹筋イケてるギャルとのラブストーリーもほっこりしました。この二人が友人でいられなくなる展開だったら眠れないのでジムに行こうかと思っていましたが、ちゃんと仲良くしててくれたので、安心して眠ることができました。

美女と野獣的な物語に鼓舞されたようで若干腹も立ちますが、やっぱり「他人にやさしくできる人」が見た目や不運によりひどい目にあうだけの映画は辛いですもんね。不格好でも一生懸命生きていればいいこともあるよねっていう展開は心に優しく傷ついていても安心して見ることが出来ます。
最近、自身のコミュニケーションや社会とのズレが原因で職を失うことになり、若干落ち込んではいましたが、たくましく生きていこうと思いました。
ま、今世の不格好な自分も大好きですけど。できることなら来世は今田美桜ちゃんに産まれて、正統派アイドルフェイスの風俗嬢として川崎プレミアムグループの高級店とかでブイブイ言わせて、休日にBBQしてグルーピーとして死ぬ側の人生も生きてみたいな。


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