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物理学と数学

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物理学と数学、哲学の話題です。
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#量子物理学

素粒子の標準模型

素粒子の標準模型

電磁気力の仕組みは、19世紀の後半にマクスウェルによって解明された。それに対して強い力と弱い力の仕組みがわかったのは、1960年代から70年代にかけてのことです。何世代にもわたって多くの物理学者が知恵を出し合った結果、3つの力を全て説明できる理論が完成し、その成果をまとめたものが素粒子の標準模型と呼ばれる。

強い力と弱い力

強い力と弱い力

電磁気力。原子をくっつけて分子を作ったり、また分子を集めて一つの塊とし、日常生活で触れる様々な物質を作るのも電磁気力である。机が硬いのも、椅子に座ることができるのも、机や椅子の中の分子が電磁気力でまとまっているからです。

基本的な現象

基本的な現象

「物理的な場で生じる最も基本的な現象は、振動である」(「素粒子論はなぜわかりにくいか」吉田伸夫より。以後、教科書と呼ぶ)につい

振動

振動

「物理的な場で生じる最も基本的な現象は、振動である」(「素粒子論はなぜわかりにくいか」吉田伸夫より。以後、教科書と呼ぶ)につい

ヒッグス粒子

ヒッグス粒子

「強い力」と「弱い力」について知る必要がある。新たに発見された(2012)ヒッグス粒子の意義を理解するには、この二つの力について知る必要があるからです。この二つの力を理解することで標準模型がすっきりとわかり、その最後のピースであるヒッグス粒子発見の意義も納得していただけると思います。

閉じ込めのエネルギー

閉じ込めのエネルギー

陽子や中性子の質量のほとんどがクオークを閉じ込めるエネルギーなのですから、当然、原子そのものものの質量も、ひいては、私達の身の回りの物質の質量のほとんどがこの閉じ込めのエネルギーに由来していることになる。