カスタマーレビュー

★☆☆☆☆ 期待するんじゃなかった
2024年9月26日に日本でレビュー済み

m Ama-zonにて購入
本当は☆1つもつけたくありません。
良かったのは第一印象だけでした。申込してからの返事も、その後の連絡も、到着もまったくもって遅く、しかもまともに使えない。
なんだこれ。人を舐めているとしか思えません。


一緒に暮らし始めてから、結局一回もなにもしなかった。
ゴミ出しどころか買い物もカップラーメンの湯沸かしもゲームの相手も。
お前なんのためにここにいるんだよ。声を荒げたけれど暖簾に腕押し糠に釘。百年の恋どころか三日も持たなかったよ。
「出てってもらうから。元々ここは俺んちだし」
宣言したけどこちらの方なんかちらりとも見ようとしなかった。ただついているテレビを見ているだけ。お前なんのためにここにいるんだよ。

「すみません、わかりません」

わかりませんじゃねえんだわ。機械みたいな声でしか話さないから腹立たしさも増すのだろう。
ここに来てもらうきっかけ、なんだったんだろう。かっこいいから? 一緒にいると寂しくないから? 確かになにかしてもらおうなんて思ってはいなかったけれど、せめて最初に聞いたことくらいはしてくれても良かったのに。

いや、おかしいとは思ったんだよ。申し込んだあいてからは返事も来ないし、したくもない質問を何度もしてようやく来たと思ったら返事ではなくていきなり家の前にいた。できることといえばしょうもない相づちくらい。うなづきトリオだってもうちょっと会話できるだろ。
荷物、といってもほとんどなにもなくて、着るものさえも自分のものを使っているのだった。数少ない荷物をまとめ、無言で座るこいつを無理やり抱えて追いだそうとした。

押し問答にもならず、ふにゃふにゃとした感触のまま抱え上げられ、こいつは俺によって外に放り出された。誰か拾ってくださいとか書けば良かったのかもしれないが、こんなのだれが拾っても同じだろう。容赦なくゴミ捨て場に置いた。

次の日、ゴミ捨て場に死体があると大騒ぎになった。来たときの箱の中に入れておいたから大丈夫かと思ったけれど、そうでもなかったらしい。久しぶりに自分のためだけに使った時間のおかげで寝坊しかかったのを起したのはケーサツとショーボーのサイレンだった。

「あのでかいの捨てたの、コガさん? ルール守ってもらわないと困るのよねえ。あんだけでかいのはセンターに連絡して自分で持ち込むって言うの、回覧板でも回ってたと思うけど。たしかにでかいだけで邪魔なのはわかるけどねえ。そうそう、ジャマって言えばうちの旦那もほんとジャマでねえ。同じように連絡して捨ててくればいいのかしらね(以下エンドレス)」

剥がしきれなかった宛名ラベルでここだとわかったのだろう。一度も話をしたことのないババ……いや、近所のおばさんが文句をいいにきた。ついでに旦那やら近所のガ……子どもたちの文句も言っていった。たぶん小一時間じゃすまなかったと思う。返事もなにもする気力もなかったから、ただおばさんの後ろの景色を見ていた。

ああ、これ、ヤツと同じ状態だ。

箱の中に死体があるという住人の通報で警察と消防が到着、付近は緊迫した雰囲気につつまれました。慎重に中を確認してみたところ、入っていたのは等身大の人形でした。これは最近、通信販売で多数販売されているというスマート機能を搭載したもので、購入者は不要になり処分したかったとのことです。警察はこれを捨てた住人を厳重注意、一時通行止めになっていた道路も通行ができるようになりました。続いてのニュースです。


本当は☆1つもつけたくありません。

良かったのは第一印象だけでした。申込してからの返事も、その後の連絡もこちらから催促しないとなく、到着もまったくもって遅く、しかもまともに使えない。なんだこれ。人を舐めているとしか思えません。

自分はただ普通に会話をして、できたらゲームのひとつも一緒にしたかっただけです。日本の技術はすごいなあ、人にそっくりのコミュニケーション機器ができたんだなあと思って、うれしくなって注文をした自分が馬鹿でした。

ただ大きいだけのお人形さんだとは思いませんでした。これを読んだ人は騙されないようにしてください。

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