ぬいぐるみ語り(8)

SNOOPYのぬいぐるみがいくつかある。別にトレードマークのようにしているわけではないが、なんとなく昔から好きなのだ。なんならミッキーマウスよりも好きだ。

昔、マクドナルドのハッピーセットのおまけ……というかぬいぐるみのおまけがハッピーセットだったみたいなことがあって、その時にいくつか手に入れたものがある。
その頃は仕事もなんだかどん詰まりみたいな感じだったし(確かそのわりとすぐ後くらいにその仕事は辞めた)、食どころか生活自体がなんとなく行き詰まっていたので、正直なところあまり思い出したくはない。が、SNOOPYは可愛い。彼らに助けてもらった面はたぶん大きい。
彼らの合成皮革の衣装は既にぼろぼろになっていてかわいそうなくらいなのだが、これはどうしようもない気がする。

ゲーセンで取ったものもある。
ルーレットみたいなのを回して、指定の数値が取れれば景品がもらえるやつ。だいたいそういうのはお金を吸い取られるだけでろくに当たりもしないのが相場なんだが(結局市販のをちゃんと買ったほうが安い)、たまたま300円くらいで貰えたもの。
大きさもわりとあってしばらくは車に乗っていた。いい歳した大人が、という世間の目をなんとなく感じたのでやめたけど。

カウズのやつ。大小一つずつ。
ユニクロで売ってて、その頃には既に転売屋が跋扈していたので、まあ買えんかろうなあと思っていた。が、追加生産で買うことができたというもの。目がバッテンなのがかわいい。
黒いのも後から出たけど別にそこまでは、ってなってそれは買っていない……。スタバのも同じだ。たぶんそんなに相性良くないんじゃないかって気がする。

あとは細かいのがいくつか。
いずれにしてもコレクターではないのでのべつまくなしに買うわけではないが、お土産でいただくことがある。好きって言ってると覚えててくれるのね。どれもうちに来てからだいぶ経つので色も褪せてしまっているのが多いけど、でもうちに来てくれたしなあ。

SNOOPYといえば、USJに行ったときに、グリーティングで会えるかと思っていたら時間切れで目の前で帰って行ったとか、そもそも対象年齢ではなかったとかそんなのばかりで、自分が思うほど向こうには好かれていないのかもしれないと思う時がある。
あの世界は大人は姿は出してはいないから自分はもう大人だし仕方ないよなと思うのだけど、子どもの後ろに並んで(譲ったりして)待っていて、さあ自分の番!となったときに「これで終わりです」と言われた時の悲しみは多分誰にも伝わらないだろう。

(関係ないがその時はたまたまそばにウッドペッカーがいた。僕はSNOOPYと同じくらい彼も好きなので、ずっと好きで会いたかったと伝えるととても喜んでくれた。おっさんでごめんなさい、とも思った。ちなみに同じくらい好きなキャラクターでいえばトムとジェリー、ウッドペッカー、トッポジージョだったりする)

iPhoneのケースとか財布とか、わりとSNOOPYのを選んで持っていることが多かったのだけど、いつだったか「もう卒業しないと」と言われたことがある。親にも言われたが、知人にも言われた(自分は子どもや友人知人にそんなことを言ったことはない)。卒業というか、それを使わなくても良くなる時期は本人が自分で決めることであって人に言われてどうこうする話ではないのだが、とにかくそういうふうに言われたのだった。
その時はiPhoneのケースで、SNOOPYがついていることよりも使い勝手が良かったのでそれを使っていたのだけど、持っているだけでなんか言われるのかと思い、買い替えのときにダイソーでも買えそうなつまらないデザインのものにしてしまった。使い勝手が良さそうなのがあったら替えようと思いつつ、出会ってもいないし、ましてSNOOPYなんて、であるが。
最近は手拭いでどうしてもほしいデザインがあった時だけになっている。相変わらずお土産ではいただく。選びやすくて楽ならありがたいことではある。

ああ、でもちょっとだけスタバのSNOOPYはほしいかもしれない。なんとなくチラチラ見てるけど、これはぬいぐるみに伝わるのだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?