ぬいぐるみ語り(5)

舌が上向きなのがポイント。

これはポンペイ展で買ったマスコットのようなぬいぐるみ。猛犬注意の犬をモチーフにしている。なのでこれは「もうけん」と呼んでいる。
元ネタはリンク先の中程にある画像を参照してほしい。

ポンペイ展の見どころ

ポンペイ展は2022年の初めくらいにあって、それを見に行った。遺跡も美術品も彫刻も日常のものも良かったので、見に行った甲斐があったのだけど、グッズがまた面白くて「炭化したパンのぬいぐるみ」とかトンチキなものもあった。てか炭化したパンのぬいぐるみって。トゲのないウニと言っても誰も気づかんだろうなあこれ。

同じようにフィーチャーされていたのが「猛犬注意」のモチーフ。まあかわいらしい。とは言ってもこれを買うのも本意ではないなあと思っていた。グッズばかり買ってもね。それは本当に要るのかという問題はいつも付きまとう。図録は買うけどさ。
で、つらつら買うでもなく見てたわけですよ。そしたらもうけんが一匹だけ舌をペロっと上げてこちらを見ていた。
何どうしたの。他はこちらのことも見もしない(そりゃそうだ)。目が合って、こちらが根負けした。したっていうか「まあ、こいつなら連れて帰ってもいいか」という感じ。

ボールチェーンがついているのでリュックにつけることができる。番犬がいますよということの印なので、心強い。かくして出かけるときのお供となったのだった。
それまで着いてきていたギンガム氏は「じゃあ僕はうちで留守番してるね」とばかりに棚にいることになった。やっと落ち着いたか。
さすがに肌身離さずということはしないので、お互い気が向いたときだけ連れていくのだが、そういえばお前、最近通勤カバンに入りっぱなしだな?

聞けばぬいぐるみセラピーという言葉があるそうで、それは箱庭療法のひとつらしいのだが(ちゃんとした文献が出てくればいいんだけど)、さわったり一緒にいると不安感が軽減されるらしい。もうけん、これでも番犬なので数多ある悪いことを追い払ってくれるのだろうか。そうだとしたら、カバンに入りっぱなしなのもわからんでもない。
荷物に押しつぶされていて少々扱われかたが荒いのだけど、気づいたら直してるから許してほしい。そしておじさんがもうけんを連れて歩かなくなる日は来るのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?