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添嶋 譲
2024年3月3日 21:04
役割なんて本当はひとつだけでそれが終わってしまえばもう用はない真に受ける必要はないのだが妙に納得してしまったのでこれで終わりにする沈殿する身体と蒸発する意識きっといいタイミングだったのだ悔いたりする必要はなく むしろ喜ぶべきなのだと目の前で万歳三唱するほどの(2024/2/22)
2023年2月24日 10:02
ひとつひとつ暇を見つけては独り言を書き取り人が秘密にしていたことを陽の下に晒すふたりそれぞれ不慣れな共同体で不満はあるものの不幸ではないと普通に暮らす蜜月も終わり身の丈のささやかな生見つけた傷はそっと見てみぬふりをして皆嵐が去るのを待つだけ(2023/2/22)
2022年2月20日 17:44
剣よりも銃よりも強いものペンであったり筆であったり粘土、木や鉄、石膏、絵の具言葉を駆使し、思考をめぐらせ、世界と戦え、世界で戦え不条理をねじ伏せろ理不尽を解体せよ自らの力を信じ得た勢いを一点に集め前に進め、先に進め逆らう流れもいつか自らに味方するだろう(2022/2/19)
2022年2月20日 17:59
とてもとてもきれいな言葉で塗り固められた壁の前で「でも本当は嫌いなくせに」とつぶやくと内部からどろりと黒いものが染み出してくるのです。空を地を覆う、暗黒。そしてそれがおそらくは心からのものであるということに彼らは気づいていません。(2021/2/20)
2022年2月20日 17:58
本当は君についていきたいでもそれはできないなんてもう使わない言葉しか思いつかない今は君に甘えたい泣きたいのは我慢したい夜中の冷たい風にさらされたいつもみたいに笑ってさよならしたいけどそれももう無理みたい帰ろう会わなくてもいい場所へすれ違っても気づかない二人に(2020/2/22)
2022年2月20日 17:57
一人で待つにはまだ少し寒い薄手のコートでは心許ない一緒にいることろを見られるのはなんとなく恥ずかしい中学生でもないのに取る微妙な距離の伝わる熱僕は甘えかたを知らない君の困った顔しか知らない春はまだすこし遠い(2019/2/23)
2022年2月20日 17:56
君がどう思おうとも君がしたことは許されるべきことではないのだから僕が君の言葉を信じなくても僕を責めたりしないでくれないか僕が君にかけられた言葉を僕は決して忘れないだろう君が意図したのか意図しなかったのかそんなことは関係なく君の人となりはもうわかったから(2018/2/24)
2022年2月20日 17:54
リピートする曲のコード進行と君の顔色ばかりうかがう理由と誰かを見ると痛みの走る場所といつまでもひとりのままなのか僕は知りたい(2017/2/26)
2022年2月20日 17:53
制服を着ているときだけは純情なフリ君の手のひらの熱は自分だけが知ってる帰り道に互いを探す回数は人通りの少なさに反比例する本当はなんとも思ってなくても同情だけでなにかした気になるのだろうそんな君のことが嫌いだったし君を好きになるしかなかった(2016/2/20)
2022年2月20日 17:52
久しぶりの再会もう彼氏彼女じゃないけど相手もいて子どももいて家族ぐるみっていうの? って言ったら男は男でなんだか盛り上がってるし女は女で そりゃね、もう!どんな仲だったのって質問には昔一番仲が良かったのよって返事をそれくらいの軽さでいいと思う 私たち(2015/2/21)
2022年2月20日 17:48
忘れるってわかってて忘れないでっていうなんてなんかずるい去年そう思ってて昨日顔を見たらやっぱり忘れてた最初からわかってたからなにも言わなかったよとなりにいた彼女素敵な人でよかったね作り笑顔も上手くなったと思うそんな自分に慰めの言葉もない(2014/2/22)