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リテピ花写065 アカシアと呼ばれているのにアカシアじゃなかったの? アカシアの蜂蜜もニセ? ニセアカシアはハリエンジュ
白い藤の花のように咲き、あたりに甘い香りを漂わせるニセアカシア。
これで、横に這うつたに沿ってぶら下がっていたら藤そのもの。
よく似ています。
![](https://assets.st-note.com/img/1684495507694-1XhU3I49Jf.jpg?width=1200)
この木、ハリエンジュは、ニセアカシアと呼ばれています。
一般的にはアカシアで通っています。
歌や通りの名前、蜂蜜でよく聞くアカシアはこの花なんですね。
でも、本名はニセアカシアなんです。
そう、明治時代に持ってこられたときに間違って
アカシアと付けられました。
後で本当のアカシア(ミモザ)が出てきたのです。
そこでニセアカシアと呼ばれるのですが、
木には鋭い棘があり、エンジュに似ているので
一応名前としてハリエンジュと付けられたのです。
でもあまり定着していません。
今でも通名、アカシアと呼ばれているわけですね。
煩わしいですね。
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まあ、当の花にしてはどうでもいいのでしょうけれど。
この北米原産のニセアカシア、20m以上の大木になり、
白やピンクの花を咲かせ、ミツバチが蜜を吸いに来ます。
アカシアの蜂蜜はレンゲと並んで高級蜂蜜なんですね。
やせた土地でも育ち、花がきれいので、
街路樹や公園、砂防などに盛んに植えられたそうです。
材質が固くゆっくり燃えるので、
暖房や炊事、風呂の薪や木炭としても使われ、
硬度があり腐りにくいことから坑木や枕木にも使われたそうです。
そのため北海道にはたくさん植えられた有用な木だったのです。
すごく人間に役立っている木なんですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1684495576184-nQjAmS9V3e.jpg?width=1200)
ところが、
環境省の特別要注意外来植物に指定されているのです。
繁殖力が旺盛で野生化し群生する侵略的外来種なんです。
必要に応じて伐採はされていますが、
蜂蜜の主要蜜源なので規制はされていないのですね。
花は食べられたりしますが、
それ以外の実や葉、樹皮には毒がありますので、棘とともに要注意です。
ニセアカシアの花言葉は、
「慕情」「親睦」「友情」「優雅」「頼られる人」「死に勝る愛情」。
蜂蜜が好んで寄ってくる姿や咲き誇る花の風情、丈夫な材質などから付けられたようですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1684495598277-gAwPmRjV3q.jpg?width=1200)
いつも思うのですが、花言葉は誰が付けるのでしょうね。
結構適当ですよね。
名前もニセなんて言わないで、アカシアでいいですよね。
ミモザもアカシアでなくミモザで通用しているのだから。
というわけにはいかないのかな。
時とともに変わる価値観。
時代のニーズに合っていないと邪魔になり無視される。
いくら有用であったとしても。
時代に迎合する必要はないかも知れませんが、
流れは抑えておき、今後を展望する意識は持っておきたいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1684495613117-0YcrKb5Nl1.jpg?width=1200)
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