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世界一トンボが好きな国は? 国際トンボ学会「赤とんぼ」

日本は世界一トンボが好きな国です。
国際トンボ学会(こんな学会があるなんて)の学会歌は、
童謡の「赤とんぼ」。
外国人も一緒に
「夕焼け、小焼けの、赤とんぼ・・・」と歌っているんですね。
何ともほほえましい。

全身真っ赤なショウジョウトンボ

6月から11月の間は、トンボが良く飛んでいます。
トンボを見ると懐かしい幼いころを思い出します。
日本では親しみにあるトンボ。
何と、西洋では「魔女の針」とか呼ばれ、
はねはカミソリで触れると切り裂かれるとか、
親しみのある昆虫じゃなかったのです。

それが、ジャポニズムの影響を受け、
近代の西洋美術で昆虫や草花を主題とした作品が
作られるようになりました。
特にエミール・ガレは
トンボをとんぼをモチーフとしたガラス作品を多数制作しました。
トンボは日本の象徴のように捉えていたのです。
事実、古くから日本ではトンボを秋津(アキツ、アキヅ)と呼び、
日本の国土を秋津島(あきつしま)と呼んだこともあります。

シオカラトンボ

トンボの種類は、世界で5千種、日本で2千種もいます。
皆さんが良く知っているトンボは、
赤とんぼにはじまり、シオカラトンボ、オニヤンマなどなど、
たくさんあるでしょう。

トンボの仲間でよく見るのが、シオカラトンボですね。
成長するにつれ尻尾と胴体が
黒と灰白色の粉をふったようなツートンカラーになっていきます。
その灰白色を塩に見立ててシオカラトンボと呼ぶようになりました。

シオカラトンボの雌や未成熟の雄では
黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、
俗にムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれます。
面白いのが、目の複眼の色も違うのです。
雌は緑色で、雄は青い色です。

秋口に多い赤とんぼは、
アキアカネ、ナツアカネなど「アカネ属」なんです。
アカネ属でなく、
夏に繁殖する全身真っ赤なショウジョウトンボも
赤とんぼと呼ばれています。

シオカラトンボ

飛んでいるトンボをじっくり観察することは難しいですね。
写真を撮ると、拡大して観察できます。
トンボのはねの付け根などを見ると、
まるでロボットか何かの機械のようなメカニックな雰囲気がします。
昆虫もその構造や働き、動きの仕組みなどを見ると、
実に巧妙にできているのに驚きます。

シオカラトンボ

ところで、トンボ返りって言葉がありますよね。
目的地に行ってすぐに引き返すことトンボ返りと言ってますね。
トンボが空中で素早く身をひるがえす様子を
例えてできた言葉なんですって。
へえ、ですね。

夏から秋はトンボの季節

トンボの国の秋津洲(アキツシマ)って日本のこと

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