リテピ花写021 露知らず、ツユクサ
初夏から初秋にかけて咲く、青くいきれいな花。
これ、ツユクサという雑草なんです。
このきれいなかわいい花が、
なぜ、ツユクサと呼ばれるのか、ご存じですか?
それは、朝に咲いて、昼にしぼむからです。
? それで?ってなりますね。
つまり、朝咲いて昼にしぼむ様子が、
陽が昇ると蒸発して消える朝露のはかなさを連想させて
ツユクサと呼んだのです。
そんなことは露知らず。ですね。
因みに露知らずは、まったく、ちっとも知らずの意味です。
ツユクサは東アジア原産で、道端などでよく見かけます。
万葉集ではつき草として登場し、古くから愛されてきたツユクサ。
そのはかなさから、恋の歌によく使われています。
恋もはかないようですね。露恋ですね。
すると、永く続く恋は、梅雨恋、激しい恋は線状降水帯恋?
あっ、すみません。馬鹿なことを言いました。
このツユクサ、花の咲いている時期は食用にもなります。
青い花の浮かんだお吸い物って、おしゃれですね。
葉や茎を乾燥させたものは下痢止め、解熱、
へんとう炎、湿疹などの薬にも使われました。
ツユクサには「尊敬」「小夜曲」「なつかしい関係」
「恋の心変わり」「敬われぬ愛」「わずかな楽しみ」などの
花言葉があります。
花から連想されるイメージですね。
同じころに咲くピンク色の花は、
アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)という
北米東南部原産の外来種。
果実は引っ付き虫で、この花の近くを歩くと服に一杯ついてきます。
ピンクの花も美しく、同じツユクサの仲間と思っていたら別なんですね。
どちらも花は小さくてきれい。
雑草だとは、露知らず。
すみません、何度も。