見出し画像

リテピ花写031 穢れなき潔白の愛 楚々としたタマスダレは西風の神の花

タマスダレは、1本の茎に、
白い6つの花びらがすっきりと咲き、
真ん中に白い雌しべと
黄色い花粉を付けた雄しべが6つ形よく咲いています。
自然の造形の巧みさにはいつも感嘆します。

しかし、名前の付け方には、
あまりセンスが感じられませんね。
昔、どなたかが、
細い葉や茎が密集している様子をスダレ、
白い花を玉と感じたらしいのです。

この花のイメージとタマスダレが、
なにかしっくりこないのです。
まあ、呼びなれれば、それまでなんですけれど。

白い花びらが美しいタマスダレ

タマスダレのまたの名はゼフィランサス。
西風の神ゼヒュルスの花という意味なんです。

南アメリカ原産で、日本には明治時代に渡来。
春咲きと秋咲きがあります。
ヨーロッパでは、年に何回も咲くようで、
特に春の訪れを感じるようです。

かの地では西風は
春の訪れを告げる豊穣の風だと歓迎され、
タマスダレの花言葉も
期待、便りがある、穢れなき愛、潔白の愛などで、
イメージ通りですね。

でも、油断禁物ですよ。
穢れなき愛や潔白の愛には、毒があるのです。

タマスダレは、実はヒガンバナ科なんです。
ヒガンバナは全草有毒植物として有名ですね。

タマスダレも、同じように、
リコリンという有毒物質があるのです。
ニラや伸びると間違って食べると、
吐き気、嘔吐、痙攣などの症状を発症します。

集まって咲いていると華やかさが増すタマスダレ

タマスダレと同じ仲間で、
ピンク色の花を咲かせるのが、
以前紹介したサフランモドキですね。
同じ様に、きれいな姿かたちをしています。

花は3日ほどで散りますが、
一つの球根から花茎が何回か伸びて咲きます。
このため長期間楽しめます。
群がって咲いている様子が美しいですね。

でも、きれいに咲いた花の横に
枯れた花があるので、
写真を撮る場合は、咲き始めの季節で、
枯れた花がないときが良いのですね。

きれいな花は、
生活のタイミングに合わせてくれないので、
人間が振り回されるわけですね。

何かと似ている?

続いて咲くのはうれしいのですが、枯れた花が横にあるので撮影には気を遣う





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?