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台北でマレーシア料理 「池先生」という名の

旅の思い出 
台北のマレーシア料理店 池先生 Kopitiam Premium (MRT 公館駅)

教室を続けながら、クアラルンプールに通った4年間(2013-2016年)。イギリスの大学のマレーシアキャンパス。教育学の修士課程に在籍しました。
 
たまたま、マレーシアだった。教室を一時的にたたむことは考えられなかったから、時差がほとんどなく、通いでスケジュールが組めそうなのが、マレーシアキャンパスだったのだ。
 
当時、日本人の知り合いからよく言われたものだ。「ジャングルでオランウータンと写真撮ってきてね~」などと。
 
失礼な話である。
私にではなく、マレーシアの人々に。
 
行ってみたら、大好きになった。
 
『ジャングルしかないと思ったら、大間違いやで』

私のお勧めに従って、クアラルンプールに行った人もいたが、残念ながら、短期間のツアーだったこともあるのか、あまりお気に召さなかったようだ。
 
あの居心地の良さ。知る人ぞ知る、でいい。
 
そして、時を経て、2023年、初めての台湾。
 
マレーシアと同時期に、シンガポールにも複数回渡航し、様々な機関で学んでいたので、台湾は近いから後回しにしていた。中国茶の先生の所へ通っていた昔々から、いつかと思っていたのが、ようやく実現した。
 
事前に、2か月くらいかけてリサーチし、一日毎の計画を立てた。
小籠包は、誰もが勧めるあのお店ではなく、初日に、ホテルから歩いて行けるお店で、大根糯や小豆餅、酸辣湯と共に。明日は帰国という日のお昼は、担仔麺。

美味しいものいっぱい食べたー、という最後の夜。向かったのは、マレーシア料理のレストラン。池先生。
 
台北でナシレマ(「ナシレマッ」と表記するのが発音に近いみたいだけど)が食べられるなんて。しかも、チェンドルもある。(*チェンドルとは、ココナツミルクとかき氷のベースに、パンダンリーフで色付けした米粉の小さくて細長い餅を添えたもの。ヤシ糖で味付けしてある。)
 
メニューを見て、迷うことなく、ビーフレンダンにサテーもついた、豪華なナシレマセットを注文しました。この際、懐かしの味を一皿で。

お店は、学生街らしく、若いグループやカップルが多くて満席。一人で食べていた女性客もいて、席の予約はできないけど、それぞれに合ったコーナー、テーブルに案内してくれている。接客の感じも良かった。台湾もマレーシアも、人が優しい。
 
在学中、クアラルンプールで食べていたナシレマは、駅の近くの露店なんかで売っている、ひとつ1,2リンギットくらいのもの(当時、1リンギ30円くらい)。バナナの葉で三角形に包んだ中身は、ココナツミルクを加えて炊いたご飯とサンバルペーストと、いりこのような小魚にナッツが少し、ゆで卵やキュウリの薄切りがつくことも。日本のおにぎりとお漬物みたいなもの。どちらも、ソウルフード。
 
帰国後、台湾通の友人に旅の報告をしたら、「なんで、台湾でマレーシア料理行くん?」と半ば怒られたけど、これでいいのだ。これがいいのだ。台湾でマレーシア。新旧の好きな国が合体したではないか。また台湾に行ったら、また、池先生に行きたい。
 
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