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重陽の節句 菊茶とともに暑気払い

9月9日は、重陽の節句。

昔々、中国茶の先生から教えていただいた「重陽の節句」。まず、「重陽(ちょうよう)」と日本語読みにした時の音がいい。声に出して言ってみたくなる。そして、「陽」を重ねるという漢字がいい。

たったの五つなのだから、桃や端午の節句だけでなく、五節句すべてを祝いたい。花を飾るだけでも、その節句にまつわる物語を読むだけでもいい(重陽の節句については、こちら↓がわかりやすかったです)。

さて、重陽の節句に菊のお茶をいただきます。

花をお茶にして喫するというのは、漢方医学がイメージとして浮かんだり、西洋のハーブティと同様かと納得。

中国茶の先生のところで菊茶を知って、それからずいぶんの時を経て、シンガポールのお茶やさんで出会った大きな黄色の菊の花。年に一度、秋にしか入荷しないと言っていたので、Lucky me!

台湾の小さい白菊も負けないくらい美味しい。

熱湯で淹れる。洗茶はしない。一煎目に、早めに(10秒くらいで)茶海(ピッチャー)に移すと、ほのかな甘みを感じられる。花が開ききる二煎目が安定感があり、美味しい。その後、五煎目くらいまで淹れられる。

シンガポールなどのスーパーで売られているティーバッグの菊茶は、私が飲んだ限りですが、どれも甘くて、少々残念でした。お茶の甘味ではなく、お砂糖の甘さ。甜茶によく似た風味だったので、『のどに良いに違いない』と思い込むことにしたけれど、菊茶の効能を振り返れば、あながち外れていないと思います。

菊茶は目に良いそう。抗酸化物質が含まれるとのことで、他にも効能がいくつも。肝臓を保護するとも、頭痛を和らげるとも。梅雨頃から夏にかけて、気圧の変化による肩こりと耳下腺炎もどきにも効いてくれたように思います。

菊茶片手に食した本日の昼食は、昨晩のにぎり寿司の残りの寿司飯でちらし寿司に。猛暑が過ぎるこの夏。お寿司など、お酢を使ったものがいいですね。私の寿司酢は黒酢も使います。祖父母が料理屋を営んでいた頃からの寿司飯の配合は・・・秘密です。いつか、お教えしましょう。

晩御飯は、牛肉のラタトゥイユ。菊茶、意外に、いろんな食事に合います。

しばらく休会していた大人の生徒さんが、今日から英語レッスン再開。話が多岐にわたり、面白いひとときを過ごして、笑顔で教室を後にされました。ほっとして、菊茶をまた一杯。

Thank you for reading!

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