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日常をRPGに〜トークンエコノミー活用術

怠惰症候群

うちの会社はお盆休みが無い代わりに、年間どこでも使える5日間の休暇が存在する。それを使わずに取っておくと、年度末に9連休というとんでもない休みがまとめて取れる。ただいま絶賛消化中なのだが、一人暮らしだと一つ大問題が発生する。

それは「仕事を再開するのが億劫になるくらいダラけてしまう」である。

10時にようやく目が覚めて、昼過ぎまでスマートフォンを見る。コンビニにご飯を買いに行き、かろうじて午後から英語の勉強を始める。YouTubeやサブスクの動画を何気なく見ていたらもう夜。
まとまった時間が取れる今の時期に手をつけようと思っていた数学や簿記の勉強も、やる体力なんか残っていない。シャワーも浴びずにまた寝る。

さすがに全部が全部こんな日ではない。普段は外出したりと有意義ではあったが、雨で外に出れなかった日なんかはまさにこんな感じの生活をしていた。

たまの休みくらい良いじゃんと思う方が大半だと思うが、「それが続いて戻って来れなくなること」が1番の問題だ。ひきこもりの時期を経験したからこそ、仕事もせずダラける事のリスクを人一倍知っている。

トークンエコノミーとは

そんな悩みを抱えていた矢先、アメとムチをうまく融合させた「トークンエコノミー」なる物の活用法を知った。

要するに「テストで良い点を取ったら大好きなゲームを買ってあげる」ではなく、「勉強したら1枚シールをあげる。それが一定数溜まったらゲームを買ってあげる」というモチベ維持の方法である。

このトークンエコノミーは、自閉症の子供を育てる際にも取り入れられる技法である「応用行動分析」の考え方がベースになっている。

考え方はさながら「ヤマザキ春のパンまつり」だが、これを子育てだけじゃなく大人にも応用しましょうということ。

いざ実践

こんな感じのを大人になってもやるということ

とは言え正直、ルールや目的を細かく設定しなければどうせすぐ頓挫する。そこで一旦、細かいルールとゴールを設定した。

重い腰を上げて取り組まなきゃいけない勉強をいくつか設定し、それぞれ小さな目標を達成するごとに一つ「⭐︎」マークを記入する。
獲得した⭐︎マークは日々の自由に使えるお金の中から、1個1000円と換金できる。

これでマークを獲得すると言うモチベーションのために勉強を頑張れるし、日々の勉強の進み具合が⭐︎の個数によって可視化される。自由に使えるお金に限りを生むと言う意味で、散財も防げるのだ。

おわりに

子供の頃、計算ドリルよりもポケモンのレベル上げの方が楽しかったのは、「何をやったら結果が出るかが明白で、やったらやった分結果が返ってくる」という仕組みがあったからだと思う。

この考え方を応用して日々努力できる仕組みを作れば、いつの間にか「重い腰を上げないと頑張れないこと」も軽々こなせるようになっているかも知れない。

辛い労働の先にもお給料が待っているから頑張れるように、経験値を貯めた先にレベルアップとちょっとしたご褒美があるから、初めて人は動けるのである。

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