『ケーキの切れない非行少年たち』感想
内容はともかく名前だけは聞いた事のある方が多いのではないだろうか。
著者の宮口氏が犯罪に手を染めてしまった少年と対話を重ねていくという形式のもので、認知行動療法およびそれに基づくSST (行動変容アプローチ)の限界、境界知能当事者の不可視化、公教育での援助の不徹底、と切り込める基本的な論点が多く、教員(特に公立の小中、特支)、社会福祉士(特に児童分野、役所勤めのケースワーカー)、精神保健福祉士、保育士、法務教官あたりを志す学生、あるいは現職者については是非読むべきでないかと思