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自分は運がいい方だ #読書の秋2021 #運転者 未来を変える過去からの使者

幼少期から私自身は運がいい方だと感じて生きてきた。
「生まれた年の運が良い」だったり、「曾祖母の命日の次の日に生まれたので、運命的についている」だったりと親から言われて育てられてきたため、何かと自分は運が良い側の人間だと思い込んでいた。

もちろん全てのことがうまくできてきたというわけでもないが、今思うと運が良い人間だと思い込んでいたことでそれなりな人生を送れてきていたのではないかと思う。

『運転者 未来を変える過去からの使者』は、タクシーの運転手と最近ついていないことが多い保険の営業をする男性の話だが、小説でありつつビジネス書でもあり、普段の生活を変えてくれるヒントが得られる作品である。

この本が扱っている内容は『運』。
どうやったら『運』が良くなるのか、『運』とは何者かというのをストーリー形式で語りかけてくれる。
そこで『運』について伝える役目を『タクシーの運転手』に担わせて、読み手の我々に語りかける。

「運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。」

本作の運転手からそんな一言が伝えられる。
つまり運がよい人というのは、運がよいことが起きる前の事前動作がラッキーな結果を生んでいることである。

ではその事前動作とは何か。
この本では「上機嫌でいること」と言われている。
上機嫌でいるだけで、運が引き寄せられると言われている。
なぜ機嫌よくいることが大事なのかというと、上機嫌でいることで周りの人に親切にしてもらったり、よいサービスをしてもらったりすることができるからだ。
不機嫌でいる人には親切にされるどころか、人が近寄ってくることすら少ない。

人間として生活するには、周りの色々な人と関わって生きていかなければならない。
そう考えると周りの人から機嫌がよく明るい人だと思われている方が、何かと得することは多いのは間違いない。
急遽余ったチケットを友人から譲り受けたり、面白いイベントに誘われたり、困っている時に助けてくれたり。
自然と運がよいことが起きやすいサイクルに入っていくのだと思う。

上記を元に一つの例を考えてみる。
あなたはある友人の結婚式の2次会に招待されました。
そこでビンゴ大会を行われることになりました。
1等はロボット掃除機でした。
あなたはロボット掃除機が欲しかったのですが、残念ながらビンゴは外れてしまい、別の友人がロボット掃除機を手に入れました。
ですがロボット掃除機を手にした友人は自分の家では要らないということを言い出し、欲しがっていたあなたにロボット掃除機をくれました。

なかなか今のご時世的にはあてはまりにくい例かと思うが、運が良い人は良い巡り合わせを持っているということかと思っている。

ただ、ここで一つの疑問が生じる。
これだけオンラインが当たり前になった現代において、上機嫌でいるだけでよいことが起こるのか、と。
それについては上機嫌でいることに加えて、「ポジティブ思考」+「試行回数を増やす」ということで解決できると思う。

作中に「ポジティブ思考」についての記載もあるが、嫌なことがあった時に思考の展開をして、よい方向に考えるということだ。
私自身も社会人なりたての時に「ポジティブシンキング」についての研修を受けた時に言われたのだが、ポジティブ思考をすることで同じ嫌なことを引き起こさないようにでき、自分の負の感情を吹っ切れるというメリットがある。

『運』についての話に戻るが、ポジティブ思考でいることで自分自身の気持ちを切らさずにいることができる。
そうすると前向きに生活ができ、人と会ったとき自然と良い印象を持ってもらい、いつかよくしてもらえるのではと考える。
加えて、もし嫌なことがあってもポジティブ思考でいることで切り替えて、同じような嫌なことが続かないようにできると強く感じている。

また、試行回数を増やすということについて、試行回数を増やすことでその分、なにかに当たったりすることが増えるということである。
もっともな話ではあるが、何も試行せずに当たらないなぁと嘆いているのは違うのではと思う。

先ほどの結婚式の例を用いるのであれば、結婚式に一回だけ行くよりも複数回呼ばれて行く方が景品に当たりやすくなる。
運を確率で考えるのであれば、分母を増やしていくことで自然と分子も増えていくのではという考えである。

・上機嫌でいること
・ポジティブ思考でいること
・試行回数を増やすこと
これが運を良くするための必要なことである。

自分自身は親に運がいい方と言われていたことで自然とポジティブ思考になっていたんだと思う。
親に感謝を感じてまたポジティブに生きようと思う。

#読書の秋2021  
#運転者 未来を変える過去からの使者


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