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ハレの日に滲み出るもの

先日、高校時代に同じ部活で一緒に汗を流した友人の結婚式に参加した。
自粛ムードが明けたこともあり、列席者は約80人という大規模な結婚式だった。
規模が大きいこともあり、挙式から披露宴までコンテンツが非常に充実しており、驚かされた。

乾杯のスピーチ、友人からの感動的なスピーチ、花嫁から両親への感謝の手紙だけでなく、親族での写真撮影の待ち時間を利用して友人たちだけで行うハート型のクッキーシャワー、ウェディングケーキ入刀後に新郎新婦だけでなく、抽選で選ばれた友人にもケーキを食べてもらうユニークな演出、そしてお色直しの後、新郎がビールサーバーを持って登場し各テーブルにビールを注ぐサプライズなど、楽しいコンテンツがたくさん詰まっていました。

私も部活の友人たちと新郎と一緒に作成した余興動画を披露した。
それは、サンボマスターの「花束」のミュージックビデオをモチーフにし、新郎へのお祝いの花束をテーマにした動画。
新郎の人生のさまざまな場面(学校や職場など)で友人一人一人が花を集め、最後にリアルな花束を会場で新郎に手渡す演出を行った。

(サンボマスターさんの花束はノリが良く好きなので、私の独断で余興動画にて使用。)

新婦側には新郎への花束を渡すというところまでが余興ということで伝えられていたが、それだけでなく、私たちと協力して新郎も新婦のためにサプライズを用意した。
それは新婦の生まれた病院から勤務先まで新郎が花を摘むアンサー動画をサプライズで用意し、会場で大きな花束を新婦に贈る演出とした。
新婦の涙こそ誘うことはできなかったが、会場全体が盛り上がっていたので、ホッとした。

この結婚式を通じて、こうしたハレの場は新郎新婦の性格が非常に出るなと感じた。
彼らは友人を大切にする価値観が強く、参加者みんなに楽しんでもらいたいという気持ちが強く表れていた。
それが故に結婚式のコンテンツが充実していたこともあると思う。
私もそういった中で新郎や新婦の友人たちとの思い出の場を動画に登場させることができたのは新郎新婦に合っていてよかったと思う。

これまで何度か友人の結婚式に参加したが、大きな進行は変わらないとしてもそれぞれの結婚式に個性が出ていたことを再認識した。
例えば、京都で結婚式を挙げた友人は京都の良さを味わってもらいたい意図から舞妓さんが芸を披露したり。
別の結婚式では、新婦が吹奏楽部出身で、不器用な新郎が楽器を習って二人で一緒にセッションをしたり。
また別の結婚式では、ビール会社で働く友人が利きビールゲームを開催し、自身が無双をしたりと、さまざまな個性が発揮されていた。

結婚式は新郎新婦にとって特別な日であり、夫婦二人で良い思い出として記憶に残り続ける日である。
そうしたハレの日を自分たちがやりたいようにやることで、自然と夫婦の個性が節々に滲み出てくるのだと思う。

#エッセイ
#結婚式

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