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手術から1年が経過しました…その1

 甲状腺乳頭がんの手術を受けてから、1年が経過しました。あっという間だったような、とんでもなく長い時間が流れたような、不思議な感覚です。どちらにしても、自分にとって大きな1年であったことは、間違いありません。

 手術から1年経って、変化したことを改めて考えてみました。

・声の出にくさが改善された:術後しばらくは「声が出しにくい…」と感じることがありましたが、今はほとんど感じません。ひとまず、日常生活で話す場合には、ほとんど違和感はありません。良かった良かった!

 ただ、まだ試せていないのが、歌う時の声。術前に出ていた声でも、手術をしたことで出なくなった音があるのではないかと思っています。コロナ禍でカラオケに行く機会もなく、「本気で歌った時に、どこまで出るのか」はまだ検証しきれていません。出ない音があった時に、自分でショックを受けそうでちょっと怖いのですが…コロナが落ち着いたら、まずは一人カラオケで試してみたいと思います。

・のどの締め付け&飲み込みにくさが改善された:術後私が一番辛かったのは、「飲み込みにくさ」でした。術後数日間は、喉にで~~っかい岩がどすんと座っているようで、何を飲み込むにもその岩ごと「ごっくん!」と飲み込まなくてはいけない感覚でした。術後翌日は、痛み止めの小さな錠剤を飲むのも辛くて、「こんな粒を飲むのが辛いなんて…(涙)これからもずっとこんな生活が続くのかなあ…」と絶望的な気持ちにもなりました。でも、1日1日飲み込みにくさは改善されていきました!本当に良かった!!1年経った今では、飲み込みにくさはほとんど感じなくなりました。歌舞伎揚げだろうが、大きなおにぎりであろうが、バリバリむしゃむしゃ食べられています!

 ただ、完全に違和感が0になったわけではなく、日によって「あれ、今日はちょっと飲み込みにくいかな?」「ん?今朝は首の締め付けを感じるかな?」と感じる日があります。これからも改善していくといいな~と思っているのですが…今でも、慌てて食べたり無理して飲み込んだりしないように、注意しています。

・首の傷を見られたくない!という意識が薄れてきた:術後の傷が首の前面にあるため、術後はタートルネックやハイネックなどで隠していました。トップスを選ぶ基準は、「とにかく傷が見えないこと」が最優先。モックネックなど襟元が隠れる服を着ていても、常に「今傷が隠れているかな?」ということが気になって、襟元を持ち上げるのが癖になったほど。

 でも、1年経って傷跡もずいぶん薄くなり、「絶対見られたくない!」という気持ちは薄れてきました。職場や他の生活の場で、傷が見えたこともあると思うのですが、一度も「あれ?その傷どうしたんですか?」というような問いかけがなかったこと、また仮に聞かれたとしても「…あ、これですか?実は前に首の手術をしたことがあって~(ニッコリ)」と返せばいいんだ!という自分なりの心の準備ができたこともあり、「まあ、聞かれたら聞かれたでいいや」と、いい意味で開き直ることができました。もう少し時間が経って、襟元の開いた服が来たくなる日がまたやって来たらいいな~と思っています。(無理して着るものでもないと思うので、気長に待つつもりです。)

 ひとまず、今日はここまで。別の日に「その2」もまとめてみたいと思います。


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