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やっぱりドキドキ 定期検診

 甲状腺乳頭がんを告知されてから、早くも2年が経とうとしています。先日、首のエコーの検査をするために、3か月に1度の定期健診に行ってきました!

 病院のある町を訪れるのは通院の時のみなので、病院周辺に来るのも3か月ぶり。病院までの道すがら、新しいお店を発見したりして、「3か月」という期間の意外な長さを感じたりしました。

 いつもの通り受付に行くと、「主治医の先生が急遽お休みのため、他の先生が対応します」とのこと。普段なら「知らない先生か…」と不安になりそうな場面ですが、手術時の入院の回診で一通り外科の先生方のお世話になっており、どんな先生がいるか把握していたので、それほど不安を感じずに済みました。入院することで、こんなメリットもあるんだな~と新しい発見。

 診察室から呼ばれ、部屋に入った所、優しそうな落ち着いた先生のお顔が。ああ、この先生にもお世話になったな~、と思い出した瞬間、一気に不安が吹き出してきました。

 あ、この先生、私の細胞診をしてくれた先生だ…この先生が検査してくれて、私のがんが見つかったんだ…まさか、また悪い結果が出るのか?!

 細胞診とは、くびのしこりに針をさし、細胞を取って検査をし、がんかそうでないかを判断する、という大事な検査。そして私は、この検査の日(=この先生にお世話になった日)からがん告知の日までの間、「がんなの?!⇔いやいや、大丈夫!」の無限ループに陥り、メンタルが最も不安定な時期を過ごしたのです。あの日々が再び訪れるのか?!ぎゃあ~~!!!

 誤解のないように説明すると、先生はとても優しい方で、診察時や入院時の対応そのものに不満はひとつもないのですが、自分の一番不安だった記憶と一緒に先生の存在も刻み込まれており、どうしてもいいイメージに更新できていませんでした。

 私もわかっているのです!これは、「完全な濡れ衣」以外の何物でもないことを!!誰が検査をしてくれても、同じ結果になるはずで、先生と結果は結びつかないということを…でもでも、頭ではわかっていても、抑えきれない感情もあるのだ!!

 そんなこんなで、心の中は大パニックになりながらも、「そこそこ大人(笑)」である私、表情には出さず、首のエコー検査に臨みます。首を機械でなぞるだけの検査で、痛みは全くないのですが、何度も同じ場所をなぞっているような気がして、「…な、何か良くないものでも見つかったのか?!」とドキドキでした。

 検査が終わり、診察結果を聞きます。先ほどの検査の映像が映る画面を見つめる先生。黙って待つ私。数秒のことなのに、とてもとても長く感じます。

「……うん、リンパの不自然な腫れなどもないし、問題ないですね。大丈夫ですよ!(ニッコリ)」

…はああああ、良かった!!!!

 心の底からホッとしました!これで、この先生と紐づいていた自分の中での悪いイメージも払拭できた気がします。よくよく考えてみると、先生ががんを見つけてくれなかったら、もっとがんが大きくなってから発見されたかもしれないし、そうしたら、今の自分の生活はなかったかもしれません。悪いイメージと結び付けてすみません!先生、ありがとうございました!次はまた3か月後に通院です。

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