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創作大賞2023に際して

しばらく、自分と向き合って、創作大賞に応募するための時間をとっていました。

生活費を稼ぐための仕事の量を極端に減らし、とにかく今は自分と向き合うことが大切、と。

オールカテゴリ部門に1つ、応募させていただきました。

最初私は、エッセイ部門に応募させていただくつもりで色々と思考をめぐらせ、ヨガをし、また参考になるかもしれない本を何冊か読み込んでいたのです。

どんな形なら、今の私に一番しっくりくる表現をすることができるだろう?

そのヒントをいただくためでした。

結論から述べさせていただくと、今のタイミングではこの公開の場で、自分の実体験にもとづいたエッセイを書いて発表することは、自分にとってリスクが大きすぎる、と判断しました。

小説という形をとる、という方法もあるかとは思いますが、おそらく私には向いていない。

実名こそあげないにしても、実在の人物や場所、出来事をネタにし、それを公開の場で発表することのリスク。

書籍という形で発表する機会を得るのとは、やはり色々なことが違ってくると思いました。

賞を狙うのであれば、自分の本当に書きたいことは書くことができないかもしれない。

自分のなかから生まれたものが、なにかしらの評価をいただくということは、有り難いことには違いありません。

でもわたしは、それだとおそらく、自分をゆがめて表現せざるをえなくなるのではないかな、と思いました。

だから、今回は、今の自分にできる最適な表現と思われる方法で、1つだけ応募させていただくことにしました。

詩という表現でも、エッセンスはじゅうぶん伝わる、いやエッセイで表現できるものと詩で表現できるものは違う、

詩の方がむしろ、率直で、思考に訴えず、また自分のなかの意識が開いて高くなっている時の表現の形態かなぁという氣がします。

エッセイだとどうしても、正しい正しくない、良い悪いのような二元の判断と、"解釈"が入り込むような氣もします。

自己開示は、諸刃の剣だと思います。

とくに、自分にとってとても辛かった経験を開示する、ということは自分の中も外(環境)も、ある程度整ったタイミングである必要があると感じます。

しかしこれまでにも私は、勇気を出してとった行動が、多くのそれまでの自分からしたら考えられないようなご縁を引き寄せることになったり、

うまくいくかどうかはわからないけれど、興味を惹かれたからとりあえずやってみる、という行動の積み重ねが、自分を新しい場所へと運んでくれてきた、

このようなことが確かにありました。

いつか、書きたい、

本当にそう思っています。

でも今は、エッセイという形をとることは避けました。

もしかすると、かなり物議を醸す内容にもなるかもしれません。

でも私は、自分のなかで信じて疑わないことを、誰かのことを気にして、ゆがめて書くことはしたくないのです。

賞をいただくことよりも、私にとっては自分の心に忠実であることの方が大事です。

実話にもとづいた話は、多くの関係者を巻き込むことになります。

その覚悟ができたら、私の心ととりまく環境の準備が整ったら、書きたいと思います。

それは必ずしも、なんらかの賞への応募期間というタイミングではないかもしれません。

今回の自分と向き合う期間をとおして、エッセイを書くということ以外にも、さまざまな気づきや、自分なりの世界への向き合い方、とらえ方、自分の本心やこれからの自分の方向性についても、確認することができたように思います。

今までずっと応援してきてくださった方達に、この場をお借りして心より感謝を申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

※応募させていただいた作品は、こちらです。
よろしければ、読んでみてください。


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