虚偽だらけの世界で輝きを放つ本物
伊豆の温泉にやって来ました。
温泉は、本当に久しぶり。
2020年11月の白馬以来です。
自分に与えられた条件のなかで、最高を目指す。
なんて大げさですが、
温泉に2回入り、デトックスのためほとんど何も口にせず、温泉水をごくごく飲む(これが最高笑)
いつもとは違う空間に身を置くと、まったく違う情報が入ってくる。
自分の足で歩き、街を散策する。
人々の方言を聞き、人を見る。
アケビの実をもいで食べる。
泊まったホテルの部屋の窓には、透明な黄緑色の見たこともない虫が張り付いていました。
指で内側から叩くと、逃げる。
水の綺麗なところには、都会や平地では見ることのない、不思議な虫や動物が息をひそめるようにして、ひっそりと生きています。
湧き出す温泉は、自然の恵みそのもの。
人間はその恩恵に与っているだけ。
気になったお店にふらっと入ってみる。
椿油屋さん。
椿油入りの化粧品なら、どこのお店にも売っているかもしれない。
私は椿油って、ほとんど知らないし、まともに使ったことはない。
でも、ここの店主の方の商売の仕方を見て、あ、これは本物だろうな、って思い、
自分用と、あと妹とお母さんのために買いました。
ものをズバズバ言う。
店で流している曲に合わせ鼻歌をうたいながら、
「椿油使ったことない人相手に商売しても、張り合いがねぇな」
なんて言う。
誇りを持って、商売している。
「外見なんてどうでもいいから、うちのは容器もプラスチック製。
他のは容器ガラス製、だと中身がいっぱい入っているように見えるけど、
コレと同じ量で、5,000円で売ってるよ(そのお店では1,000円で売っている)」
私も、実家のお米の話、自分でやっていたヨガの商売の話をしながら。
「いや、あんたは世渡り下手だな」
「その通りですよ。適当なことができるなら、もっと適当に稼いでるでしょう」
こんな機会も、神が与えてくれたご褒美だと思う。
そういえば、うちの実家のばあちゃんは、自分で作ったヘチマ水を化粧水にして、農家だからお化粧はほとんどしない、働きづめで太陽の下、紫外線もたくさん浴びていただろうけれど、
肌はピカピカだった。
そういうことなんだろう。
今使っている高級化粧品、やめようかな。
椿油、まだ使ったことないけど笑
商売をやってる人が本物。
商品は"本物"、人間はニセモノ、値段は高い、というのはよくあると思う。
でもそれって、やっぱり商品も人間も本物の人にはかなわない。
こういう人は、儲けることにはあまり興味がない、というか、本質を大切にしているから、あまり利益は出ないかもしれない。
それを増やそうと、あくせくもしないかもしれない。
人間を信じているから、もしかしたら、人にも騙されるかもしれない。
しかし、
虚偽だらけのこの世界のなかで、
強烈な光を放ち、それでいてそれをアピールもしない。
あー、この人本物だなぁと思いました。
私もそれでいいや、と。
待っててくださいね。
今から、それをお見せしますから。
(誰も待ってない、か笑)
これから、美味しい浜の幸をいただき、海岸線を歩いて、
お土産買って帰ります。
読んでくれて、ありがとうございました。
この記事が参加している募集
気に入っていただけましたら、サポートいただくと嬉しいです(^_^)