わたしたちの帰る場所
朝露(あさつゆ)
宝石のような水玉
かんぺきな表面張力で
球をえがき
光をやどす
数時間もすれば
消えてなくなってしまうかもしれない
ハート型の葉っぱと
水玉
とくに存在を知らせるわけでもないけれど
純化された
100%の輝きを放つ
朝靄(あさもや)
ひんやりとした空気
高度1500m
人間はその懐に
分けいることをかろうじて許されるけれど
その圧倒的な空間では
人間が彼らに見られる
存在となる
時々入ってくる
スマホへのニュース
その落差に
やっぱり
こちらの世界に帰りたくなる
断つ
自分に入ってくる情報を選ぶ
水
空気
音
エネルギー
自然は
優しい
なにも語らない
なにも
求めない
ただ与えながらも
自分と違うものを
厳密に分ける
ここは
わたしたちの
帰る場所
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