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白い手
危機に追い込まれることが、真実への目を開かせる
こういうことが、確実にあると思います。
生きていれば、
大変なことはたくさんあると思う。
でも、
今までわりあい幸せに暮らしてこれた人、あまり色々なことに疑いをもつことなく、「世の中とはこういうものだ」と生きることができてきた人は、
世の中の構造とか、
人のもの凄い悪意とかに自覚的でない人が多いかもしれません。
逆に、
ひどい状況を経験している人、人間の嫌な面を味わい尽くしている人ほど、
それを受け入れて生きてこざるを得なかったので、
否が応にも、強くならなければ生きてこれなかった。
ゆえに、人の弱さについても理解できるし、人を許すことができる懐の深さが身についている。
世の中の多くの人たちは、こういう人たちのことを、「不幸な人」と決めつけ、
それによって、自分の立ち位置を確保していたりもする。
まぁ、人は身体を持っていることにより、エゴがあるので、多かれ少なかれそのようにして存在せざるをえないですけれども…。
でも、危機の状況において、真に人の心を支え、救いの一言をかけてあげることができるのは、こういう人たちだと思います。
私も、今まで、数少ないこのような人たちに救われてきました。
本当に辛い状況に立ったことのない人は、往々にして冷たい。
パズルのピースが綺麗にはまるように、全ての人が幸せであれば、自分も幸せであろうと思う、
というのは、人間の世界では絵空事として認識されると思いますが、
実際には、世の中の多くの人たちが苦しみの中にある状況の中、自分だけは安泰であるなどということはあり得ないと思います。
2022/5/1
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