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歯を磨くときくらい

何をするにしても、1つのことだけに集中することができなくなっていることに気がついた。食事するときも散歩するときも洗濯物を干すときさえも、そのことだけに集中するのがもったいなく感じるので、バックで音楽や英語を流してしまう。1つのことだけをやっているという自分が許せない。最近、そんなふうに感じる自分が怖くなった。

ながら作業ができるということは、作業内容を身体が覚えているため、ほとんど何も考えることなくその作業が実行できるということ。つまり、その作業をしている時間には考える余白が脳内にあるに違いない。その余白を音楽や英語で埋めてしまうのは、非常にもったいないのではないかと感じるようになった。

その余白を使って、遠くに住む家族や友人を想ったり、ずっと行きたいと思っていた場所へ行く計画を練ったり、生きていることにありがたみを感じたりできる。そうだ、まずは歯磨きする際の余白くらいは大事にしていこう。


400字エッセイ書いています。

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