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「自分は特別な存在である」という妖怪

人間は誰でも今この瞬間から幸せになれると信じている。幸せであるかどうかは自分で決めることができ、何かとの比較によって決まるものではない。だから、「自分が自分の人生に納得できていれば幸せで、それ以上は何も求めない。求め続けてもキリがない。今の自分で最高じゃないか。」と考えることが好きであり、日々実践している。

しかし、「自分は特別な存在である」という妖怪が容赦なく襲いかかってくる。
「自分は特別な存在なのだから、もっと大きな何かを成し遂げられるんじゃないか?そんな人生でおまえは本当に幸せか?」

この妖怪に対して「今の自分で100%幸せ!」と即答できない自分がいる。「広大な宇宙で偶然生まれたちっぽけな自分が特別な存在であるわけがない」と自分に言い聞かせても、この妖怪は一向に立ち去ってくれない。今の自分に満足していると感じながらも、自分が特別な存在であることを知らしめるためにもがいている自分がいる。

400字エッセイ書いています。

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