一緒に娘たちを育ててくれた、保育園の思い出

代表講師のライチです。保育園が決まった、の声がSNSで流れてきます。

大急ぎで必要なものをそろえる人もいれば、本当にこのタイミングで預けていいの?と再度悩んでいる人もいるようですね。

どうぞ、おはなしDAYや、モヤモヤおはなし会などを活用して、納得いく選択をあきらめないでくださいね。

私個人の思い出話を。

私は娘二人とも保育園にお世話になっていて、ほんとうに感謝しています。

第二子の時は、12月生まれの翌年4月から預けたので園で一番月齢の低い子でした。さらに、慣らし保育中、一切哺乳瓶を受け付けませんでした。
なるべく母乳で育てたかった私は搾乳したものを冷凍して預けていたのですが、絞った日付が1日前だと受け付けてもらえなかったり、搾乳する時間と場所が確保しにくかったりと苦労しました。

その末に、私が昼休みに保育園へ行って直接授乳するという方式を認めてもらい、半年間、送り迎えのあいだにもう1回保育園に通いました。

ゼロ歳児クラスの手前にある、受け渡し室に椅子を置いてもらい、おしぼりまで出してくださって、授乳しながら室内での保育の様子もみることができて、結果、保育園への信頼は爆上がりでした。

もうほんとうに、保育士さんたちがどれだけ子どもたちを可愛がって、見守って、声かけして、育んでくださっているか。

離乳食なんて、ひとくちずつ「も~ぐも~ぐも~ぐ。わあ、ごっくんできたね~。こんどはお魚どうですか?」とそりゃあもう丁寧に食べさせてくれていました。

遊びにしても、興味や個性や月齢に合わせて、手厚い保育が繰り広げられていて、これをほかの保護者のみなさんは目撃できてないんだなあ。

私はこの光景を見たからには、みんなにお伝えしていこう!と強く思ったのでした。

しかし、それから19年。

しばらくこんなことも忘れていたのですが、先日ひさびさに古いSNSの自分の記録を目にしてよみがえりました。

さらに思い出したのは、保育にまつわるたくさんの話し合いを保育園としたなあということ。

第一子のときには、なんとなくお世話になっている側からは言いづらい。。。。といろんなことを我慢していたのですが、

10年後の第二子のときには、冒頭の直接授乳に始まり、離乳食を遅らせたいフォローアップミルクはお茶にしてほしい、予防接種を遅らせたい、水いぼの治療はこうしたい、などなど、さまざまな意思を表明し、その都度保育園で対応できることできないことをあげていただき、丁寧に検討してもらえたという満足感があります。

年中の年度末、異動になることが決まっている看護師さんが、私のお迎えを待って声をかけてくれました。

「おかあさん、おかあさんのやりたいようにできていましたか?いつも本当は気がかりなんです。みなさん我慢されてあまりおっしゃらないでしょう?おかあさんはいろいろ園のやりかたと違うご希望があってご提案くださってたと思うんです。私たち、つい最大公約数のラインで進んでしまうんですけど後悔なくすごされましたか?」

私は、ぐっと涙をこらえてこう答えました。

「後悔ないですよ。いつも意向を聞いてくださってできないことは誠実に説明してくださって本当に信頼してお任せできたんです。母乳も続けられたし、たくさん配慮していただいて、こどもも頼りにしてましたし、ほんとうにありがとうございます。」

と伝えられました。
ことばには限りがあるけど、ことばで言いたいことは全部言えました。

その数日前には、保育園で直接授乳していたころのゼロ歳児時代の担任の保育士さんに、町でばったり会ったところでした。

4ヶ月からnikoを我が子のように育ててくれたその先生は異動される時には「おかあさん、子育てを、もう1回させてくれてありがとう」って言われました。

その先生に、2年ぶりに偶然町で会えたので嬉しくてご挨拶すると、なんと、発表会のリハの日に観にきてくれたそうで「nikoちゃん(娘)があんまり上手でかわいくて、私だけ泣いてたんですよ」とおっしゃるので
「実は発表会本番ではひとことだけ台詞を言って、そこで爆笑が起きたのに驚いて、あとは固まってしまいリタイヤしたんですよ。」と言うと

「ええーーそれはnikoちゃんかわいそう、とってもじょうずだったのに、
おとなが笑ったから?まあーーー。」と悔しがってくれました。

さらに重ねて、
「もう私は異動して2年すぎたので発表会にも運動会にも呼ばれないの、寂しいです。でも、ときどきnikoちゃんのようすを聞いてますよ。」と現担任といまもやりとりして、nikoネタでなごんでいるということでした。

こんな風に、私の「代わりに」ではなく、保育士さんも看護師さんも、おひとりおひとりが、子どもとも私ともがっつり関わって、「一緒に」育ててくださったなあ、という実感があります。

毎日やりとりした保育ノートは、子ども本人が時々開いて眺めることができる宝物です。

いろんな園があるし、いろんな担任や職員がいると思いますが、希望を伝えたり話し合うことで変わることもあるかもしれません。

もしも保育園に預けることに、不安や迷いがある方がいらしたら何かヒントになればと書きました。春からの新生活、応援しています。

(2022年2月6日の記事より)



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