見出し画像

2022年も「聴く力」を届けます。

発起人で代表講師の高橋ライチです。みなさまどんなお正月を過ごされましたか。私は今年は「帰省される側」になりました。大学生の娘が滞在していて賑やかです。

年末に、ヨガの太陽礼拝という連続ポーズを、108回行う、というイベントに参加しました。予想通りの全身筋肉痛に包まれた年末年始。普段は存在を忘れている筋肉たちに感謝して、2022年はもう少し、まんべんなく身体を使ってあげようと思っています。

イベントが行われたのは、大田区池上にあるコミュニティスタジオつながるwaccaさん。ヨガやダンス、食にまつわる講座など、子連れでも参加できるイベントがいろいろ。リスママのチラシを貼っていただきました。主宰のちひろさんとは、お子さんを抱っこしたりおんぶしたりしながら美味しいカレーを作ってくださいました。スパイスの香りと、ジュ~っといい音がしてきて、なかなか煩悩が消えるのは難しかった〜。ヨガマットのあいだをよちよち歩くお子さんをみていて、20年前、私も同じように子連れで集える場づくりをしていたことがよみがえってきました。子持ちママの部活動「こぶたラボ」。さまざまな講座やイベントを開催していました。

なにしろ、私は子育て中、大人と話す時間が激減したことが、何よりしんどかったのです。単なる育児の情報交換ではなく、〇〇ちゃんママと呼び合うママ友ではなく、自分の話をしあえる仲間が欲しかった。育児という責任重大なミッションを拝命しながらも、自分らしく、自分の人生をつくっていくことを同時進行しよう。そうしていくには仲間が必要でした。

実際に活動の中でできた仲間の存在は、かけがえのないものになりました。リスニングママ・プロジェクトを立ち上げたのはその10年後。2011年の東日本大震災の直後、余震におびえ、みえない放射能の影響を案じ、イベントの開催も参加もキャンセルが続いたとき、不安をどこにも出す場がないまま、家で子どもと向き合っている人たちのことが気がかりでした。

そこで始めたのがオンラインでお話を聴きますよ、という活動です。話してくれた人はみな、「話せてよかった」「ホッとした」「元気が出てきた」と、言葉でも、声の調子でも教えてくれました。これは、私一人が聴くだけでは足りない。もっと聴ける人が必要だ。そう確信して、聴き手・リスナーの養成を始めたのがリスニングママ・プロジェクトのスタートです。

そこから10年。聴き手は10人を超えましたが、それでもまだまだ枠が足りません。24時間、365日、いつでも地球のどこかで話を聴いてくれる人がスタンバイしている状態をめざして。もしくは「聴く」ことが当たり前の文化となり、予約枠をみつけなくても、誰か身近な人が聴いてくれる。

そして、聴き合うことのできる大人のあいだで、気持ちを聴いて受け止めてもらいながら子どもたちが育っていくことが当たり前になる日まで。その日をめざして活動を続けます。

2022年も、養成講座、単発の講座ともに開催していきますよ。つながるwaccaさんのような、リアルの場で出会う仲間の存在はとっても貴重です。
お近くの方はぜひ行ってみてくださいね。遠くの方は、近くに探してみたり、誰かと一緒に場づくりにトライしてみたりもよいと思います。そして、平行してオンラインでの場にも、参加してみてくださいね。

気兼ねなく、しがらみのない相手にだから安心して話せることもあります。子どもや自分の体調不良のときにも、出かけずして大人と話せます。大人には、大人と話す時間が必要です。自分の気持ちを口にして初めて気づくこともあります。自分の気持ちを大事にできていないとき、子どもの気持ちを大事にすることがしんどくなったりもします。

2022年、どうぞたくさんお話してください。話せる場と、聴く力を磨く講座を準備して、お待ちしています。

(2022年1月1日の記事より)


■20分無料でおはなしをお聴きする「おはなしDAY」のご予約もこちらのカレンダーからどうぞ。「こどもの話を聴くコツ」「怒りのヒミツ」他にもオンライン講座を開催しています。

https://coubic.com/lis-mom/services


■NPO法人リスニングママ・プロジェクトHP
https://lis-mom.jimdofree.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?