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実際のオープンダイアローグ(OD)とりすにんぐファームのODを参考にしたピアサポート的なグループワークの比較をしてみました。


この比較検討は、ふと自分の中で整理してみたくなり、あくまでも仮の意見として、私の感覚的な視点で作ってみたものです。


【比較してみて気が付いた点】
・ODの方が、顧客(ネットワークメンバー)として参加できるので、自由が保障され、したくないことは何もする必要はない状態で参加できると思います。一方で、ピアサポート的なグループワークでは、お互いの安心を補償する一定のルール的なものが必要になってくると感じます。
 
・ODでは、専門家チームが、今まさに危機的な状況にあるコミュニティ(家族、会社組織、学校等)に、極力コントロール性を排した状態でアウトリーチするサービスだと思います。一方で、ピアサポート的なグループワークでは、利害関係のない第三者同士が集まる場合が多く、今まさに危機的な状況にあるコミュニティ自体に直接アプローチすることが難しい状況があると感じます。

・今現在、所属しているコミュニティで強い持続的なストレスを感じている場合、ODによるコミュニティへの直接的アウトリーチが有効と感じられます。逆に、ピアサポート的なグループワークに参加しても一時的にストレスが緩和されるだけで根本的に何かが改善される感がない可能性があると思います。一方で、過去に所属していたコミュニティでのトラウマの解消には、ピアサポート的なグループワークも有効性がある気がしています。

・不登校、引きこもりの状況で、身体反応がシャットダウン(活動停止)している状態では、そもそも対話の場に参加したいという意欲が湧かないと思われODやAD、OD的なピアサポートの場への参加が困難な気がします。
一方で身体反応が不安や怒りなどの交感神経の働きが強い状態の時は、参加する機会を生み出しやすい気がします。

・支援者が実践現場でオープンダイアローグを行う際に、自分の心を整える場として、ODのグループワークは活用できると感じています。



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