感情表現の差。
さて本題。
以前からフォローしてくださっている方ならご存知かもしれませんが、ご存知でない方もいるかもしれないので念の為説明します。
私の趣味に将棋とスポーツ観戦があります。一応プロフィール欄には記述してあります。
今回は、将棋棋士とスポーツ選手の感情表現の仕方の差についてザックリと比較してみたいと思います。
まず将棋棋士について
皆さんはテレビやNET中継などで、プロの将棋棋士が対局する姿を観たことがあるでしょうか?もしかしたら、ご家族の中でNHK杯将棋トーナメントの放送を観ている方がいて、たまたま見かけた事があるという方も中にはいるのではと思いますが・・・。
対局が始まれば頼れるのは自分自身のみ。勝負の世界ですから、勝つか負けるかは必ず最終的にはハッキリと決着がつきます。将棋の対局は対局開始時の「お願いします」の挨拶で始まり、対局終了時の負けを認めた側の投了を示す「負けました」の言葉で終局します。
あくまでプロの将棋棋士の嗜みとして、負けを覚悟した棋士は、最後の投了の言葉を言う時に声がかすれたりしないように、直前にお茶等を飲んだりして喉を湿らせます。
そして、終局直後の二人の棋士の様子を見ても、どちらが勝ったのか一見しただけでは判別つかないことは、よくある光景です。
何故かというと、勝った棋士も眼前にいる相手の棋士を尊重して、喜びの表情や態度を思い切り出すような事はしないことが常識となっているからです。
終局後は「感想戦」と言って、今まで指していた将棋の指し手の検討を行います。対局時は勝利を目指す勝負師の顔ですが、(終局直後で気持ちの整理が完全には出来てない可能性はありますが)感想戦の時は将棋の真理を求める研究者の顔へと変貌します。「勝因又は敗因となった指し手は何か?」を求めて指し手を初手から検討する感想戦が行われます。ここでは、流石に両対局者ともに、徐々に喜びや悔しさの表情が表に出てきますが・・・。
次はスポーツ選手について
個人競技と団体競技で多少違いがあるとは思います。一般的にスポーツ選手は喜怒哀楽の表現を素直に表にはっきりと出しますよね。
もちろんスポーツの種類によっても差があるし、スポーツ選手個人によっても差があり、ゲームが終わるまで感情を押し殺しているタイプがいるのは承知しています。
例えば団体競技の場合、パスが上手く繋がってゴールが決まったら、決めた選手自身は勿論のこと、他の選手もガッツポーズをして「よっしゃ~!」と叫んだりダンスを踊ったり、チームメイトと抱き合ったりして喜びを存分にあらわします。
個人競技の場合、素晴らしいプレイでポイントを取った時、ガッツポーズやお決まりの掛け声を叫んだりします。
今回は、比較するのは多少ムリがあるかもと感じつつ、ザックリとした比較の話として、あえて取り上げました。
喜怒哀楽の感情を表に出すのか出さないのか、どちらが正しいとかいう次元の問題ではなく、それぞれの世界に見るべき良さがあり、それぞれの世界の文化の差と言っても良いと思っています。
こちらからは以上です。m(_ _)m