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経営の時間を作ろう

東京五輪が終わり、日本各地で季節外れの低気圧で大雨となっている。高校野球は延期を強いられ満足したグラウンドコンディションではない。まさに世の中は千変万化。天候のような外部環境は自分たちでは変えようがない。

ただ内部環境は自分たちで改善することが出来る。例えば経営者は長期的・戦略的に企業の内部環境を改善していく事が出来る。企業の根幹をなす経営理念(考え方)と経営戦略(実践の方向性)は他人によって変えられることはない。外部環境の変化によって戦略は変更する事はあっても、それは自ら考えて変えていくものだ。

経営者とは何をする人なのだろうか。

工務店で言うと営業・設計・インテリアコーディネーター・現場監督・経理人事総務のスタッフがいるが、これらの仕事をしているスタッフは実務者。銀行からお金を調達するのは経理マン・お客様から契約を頂くのは営業マン・基本プランを設計するのは設計マン。これらの実務をすべてできる人が社長なわけでもないし、単に社長という肩書があれば経営をしていると言うわけでもない。少人数でやっている会社や実務好きのの経営者が忙しいのは経営と実務の両方しているからである。

では経営者の仕事とは何だろう。かのドラッカー先生は下記のように言葉をのこしておられる。

『トップマネジメントは何を"専管"とするかを考えなければならない。
全体を見ることができ、全体に責任をもつ者だけが行うことのできる意思決定である。第一に、事業の決定、組織としての価値観の決定である。
第二に、資金配分の決定である。第三に、人材配置の決定である。』

個人的に経営とは『まず理念を考える。事業を決める。長期的ビジョンから戦略を立てる。仕事のなかで人を育てる。資金を配分する。地域社会に貢献する。』という事ではないかと考えている。中小企業経営者は実務の時間ではなく経営の時間をとるようにした方が良い。『7つの習慣』でいうところの第二象限の時間を増やすという事になる。

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業界における相応の知識やスキルは必要であるが、それよりも経営者は会社の経営について考える時間を増やした方が会社のためになるのである。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像


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