日刊・授業の話題 マイナス金利
2022/8/16のニュースに、みずほ銀行にマイナス金利が適用されたという記事があった。
銀行は日本銀行に一定割合を預金するように義務付けられている。マイナス金利は、日銀が定めた基準を上回る預金をしたときに、上回った分に適用される。詳しくは預金を3つに分けて、それぞれに適用する利子率を定めている。3つに分けた1つにマイナス金利が適用される。
よく授業で取り上げるのは、日銀による国債買い入れで、預金残高が増えるというしくみ
これは基本だが、ちょっと難しいのは
銀行による企業への貸出しが増えると、日銀への預金が増えるということ
銀行から日銀が国債を買い入れると、日銀から国債の代金が銀行に支払われるので、銀行の預金は増える。国債なんか保有しないで、銀行は困っている企業にお金を貸してあげて!ということだ。でも、銀行が企業にお金を貸すと企業は、借りたお金を会社の金庫ではなく、銀行に置いておく。借りたお金は使うが、銀行に置いて使う。つまり、預金が増える。
日本銀行に銀行がたくさん預金すると、マイナス金利を適用されてしまう。だから貸出しを増やそうとすると、やっぱり預金が増える。
お金の不思議を感じます。