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アフリカで信頼できるパートナーをどうあって見つけるのか。

こんにちは。アフリカ大好きりさぴょんです。

私はビジネスを始めるにあたり、どこにいるお母さんと始めるのかをどうやって決めたのか、書いていきます。

結論

たまたま。昔のご縁。
ケニアで隊員をしていた時代の同期が一緒に活動している。友人の信頼のあるNGOのおじさんがとてもいい人で私のやりたいことに共感してくれて、一緒に始めた。

現在のパートナー・ダンカン

8年ぶりにあったダンカン

これは本当に偶然で、ちょっと話だけしようと思って、8年ぶりに彼に会ってみたら、すごくいいね、僕のところでやろうと言ってくれました。彼は、外国人がいたら、いろんな支援が入るという下心はもちろんありますが、そりゃ時間を割いて外国人を助けるんだから、メリットがないと何もしませんよね。
彼は私の隊員同期だった友人と2年一緒に活動してきた経験があるし、他の日本人から、支援をもらった活動したことがあることから、日本人によく慣れているというもの大きな利点でした。

彼はせっかちな性格というのもありますが、仕事ができる人です。彼が活動するMasii地域で、お母さんたちに呼びかけてほしいとお願いして、いろんなところに声をかけてくれてお母さんを呼んでくれました。このお母さんが今の3人の初期メンバーです。

彼は自分のビジョンを大きく持っていて、それに行動が伴っている人です。

今は彼に助けてもらうばかりで、少しもお給与が払えず。早く売上が立って、利益が出るようになったら、彼のNGOに寄付できるようになりたいと思っています。

NGOとパートナーを組む理由

まず、外国人の私がケニアで何かを始める時には必ず現地のことをよく知った協力者が必要ですよね。
私は個人的にお母さん一人ひとりを見つけるのではなくて、障害のある子どもを支援しているケニアのNGOとパートナーを組んで、お母さんを雇用していこうと考えました。

①お母さんも私も安心できる場所
ということで、いきなり外国人が雇用してやると言っても怪しすぎますよね。そして、私としても、認識合わせがうまくいかずに、お母さんを研修し始めたと思っていたら、不満があって逃げてしまうとかは避けたいです。お母さんは元々NGOのひとたちのことを知っていて、外国人にも会ったことがあるような方であれば、安心して参加できます。私も、全く知らないお母さんと知らない場所で何かを始めるには危険なので、NGOの敷地内の場所を借りて、作業をし始めて、お母さんたちと信頼関係ができて、人数が増えたら自分で場所を借りようと思っています。

②現地のことをよく知っている
NGOの人は地元の人やその地域で活動しているので、現地の地域の特性やお母さんの課題についてよく知っています。研修中にお母さんにあげる手当について相談にして、「いや、あえて最初は手当をあげると言わずに、本当に働きたいと思っているかの意思を確認しよう」という提案をしてくれたり、私が外国人なので、支援してもらえると思ってくるはずなので、私がビジネスだと強調して説明すべき、というアドバイスを沢山もらえました。
子どもを職場に連れてきてもいいという条件にしているのに、まったく連れてこない。お母さんは今度連れてくると口では言っているのに、連れてこない。こうゆうシチュエーションでもNGOのスタッフは、彼女たちがなぜ口では連れてくるというのに、連れてこないのかという理由を教えてくれます。NGOの人が100%正解ではないし、お母さんに偏見を持つNGOスタッフも残念ながらいるので、鵜呑みにしてはいけませんが、お母さんの考えのヒントを垣間見ることができます。

繋がらなかったご縁も

大学院時代のケニア人の友人に、NGOを紹介してもらいました。直接会って、私のビジョンを共有してました。スタッフの方は本当に良い方で、忙しいのに時間を作ってくれて進め方に対しても細かくアドバイスをくれました。
「さて、イタリアにいるボスとオンラインをして、承認をもらって来週にでも進めよう!」

ボスとの日程調整を待つ。待つ。待つ。
かなり催促もしているが、3週間経過。
この団体はもう無理だ。
今後も代表にいろいろ許可ももらって進めていかないといけないのに、こんなにも代表のレスが遅い団体とはできないや。

ナイロビのスラム地域で幼稚園を経営していて、障害のある子どもがきている場所だったので、ぜひ一緒にやりたい地域ではあったが、断念した。

そして他の団体にも行ってみたが、やっぱり直接代表とやり取りできて、代表がすぐに動けるような人でないと物事は進まないんだと思う。

私を助けてくれるケニアの人々

せっかちなダンカンは私と気が合う

上記に出てきたダンカン以外にも、本当に助けてくれるケニアの人々がいる。ダンカンの知人の聴覚障碍者がマチャコスにあるBlind school(職業訓練校)でレザークラフトを学んだということで、訪問しようと思った。そこへ、その学校にJICAボランティアさんが派遣されているとのこと。知っている隊員さんに連絡したら、連絡先を教えてくれて、すぐに訪問することに。その日本人の隊員さんから、Blind schoolでレザーワークを教えている先生を教えてもらい、革について色々教えてもらった。そして、革の仕事を依頼したいなら、しごとのできる卒業生がいるよと紹介してもらい、素敵な革職人にあった。彼は、視覚障害がないが、その職業訓練校で学び、自分で靴をつくったり、直したりしている。彼もいい人で現地の人と同じ値段で、サンプルを作ってくれている。
そして、その学校で働く先生で、障害のある子どもたちを対象として学校を運営していると!この先生はビジネスパートナーではないが、私の事業を拡大するために、本当にいろんな手伝いをしてくれている。めっちゃいい人で人の話もちゃんと聞くし、仕事ができる人だ!この先生から、地元の特別支援学級を紹介してもらい、マチャコスタウンでも、お母さんたちの雇用ができそう!

ということで、ここに至るまでに何人のケニア人と日本人が私を助けてくれて、いろんな場所につなげてくれているのだろうか。外国人の私がいきなり特別支援学級を訪れても、学校側は不審者にしか思わない。その学校に古い知り合いがいるような彼女のおかげでスムーズにことが進んだ。

私はお金はないが助成金を獲得するのを手伝いことを約束し、彼女が運営している学校に恩返しができるようにしたいと思う。give give giveの関係は持続しないので、私がちゃんと恩を返せるように、自分勝手にならないように自分の時間をお世話になっているケニア人に使うことを忘れないようにしたい。

最後に


まだ始まったばかり。これからダンカンに裏切られるようなことも起きるかもしれない。それは十分にある。それは私の行いが悪いからかもしれないし、彼が経済的な困難に急に陥ることもある。一つ一つ、繋がっているご縁を大切にしていきたい。今後スタッフを雇うこともあると思うが、人事はビジネスにとって大きな課題。これからも、助けてくれるケニア人たちに感謝しながら、事業を拡大して、雇用できる障害のある家族を増やしたい。彼らが安心して家族と暮らせますように。


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