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#05 米企業「bala」をマーケティングトレース(企業戦略分析)

前回「#04」でブランディングをトレースしたbalaについて、今回は外部要因も含めたマーケティングトレースをしました。

「bala」ってどんな会社?

balaはアメリカのロサンゼルスに拠点を構える、夫婦が始めたベンチャー企業(2018年設立)です。エクササイズ時に着用する「Bala Bangles」という腕と足首用のウエイトバンドを中心に扱っています。

PEST分析:外部要因分析

肥満大国アメリカの社会的背景とリンクし、フィットネス業界の市場規模はかなり大きいようです。

①ガイドラインで推奨する運動の目安(Politics)

HHS(Health and Human Service)が発表しているガイドラインでは、成人の運動量の目安として150分/weekの緩やかな運動または、75分/weekの激しい運動を推奨している。

②肥満になりやすい生活習慣(Society)

アメリカでは、NYなど一部の都市を除いてほとんどの都市で移動は車になるため、運動不足になりやすい。食生活も肉と炭水化物が多い。

③フィットネス業界の市場規模(Economy)

2018年のフィットネス業界の推定売上は323億ドル/year(日本は42.7億ドル/year)

マーケティング・ミックス(4P)

・Product:スタイリッシュなデザインのウェアラブル型ウェイト

・Price:49ドル/pair

・Place:店頭、オンライン

・Promotion:ブランドサイト内に「使用シーン」がイメージできる画像を多用し、レクチャー動画も用意されている。また、有名フィットネスからの声を大々的に掲載することで、信頼度を高めている。

成功の要因を整理

①肥満大国で運動不足になりやすい生活習慣のアメリカにおいて、普段の運動効果を手軽に高めることができることが受け入れられている。(経済背景×Product)

②優れたデザイン性と快適な装着感によって、違和感なく運動を継続できることも評価の理由となっている。(デザイン性)

自分がCMOだったら?(日本で拡販するとしたら?)

・インフルエンサーを活用したプロモーション
日本ではまず認知度を高めるために、インフルエンサーを活用して話題作りを行う。


・試用キャンペーン
本品は「優れた装着感」も評価のポイントなので、実物を装着して運動する体験ができるキャンペーンを実施する




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