見出し画像

出版闇鍋

皆様、こんにちは、旭山リサです。

今回は先日「販売ページ」で起こった事件の報告をしたいと思います。次の画像を御覧ください。

画像7

ペーパーバック(紙本)が、3650円ーー!?

なんでぇぇえーえぇぇ!?

椅子からずり落ちましたよ。

私は999円(税込)になるように出版申請をしていました。

下の画像で、¥908と書かれているのは、税抜き価格です。

画像8

なぜ販売ページには、3650円で本が表示されているんだ!?

実はこれ、海外の転売ヤーが出したものだったのです。なぜ分かったかと言いますと、ずばり出品者の住所! どこの国の、どの町から配送されるのか詳細を知ることができます。

この3000円代の転売品、取り消したいのは山々ですが、KDPから以下のような回答が来ました。

画像14

つまり取り消せないということですね。転売を取り締まれない現状に憤りを感じますし、非常に看過できない事態です。「これは私だけに起こることではない」です。今回の私のケースを見た、POD出版を目指す著者の皆様を、怖がらせたくないという気持ちはありましたが、「誰にも起こりうること」だと、注意喚起の為に本記事を書いています。


【鍋1】999円の販売ページは、どこへ?


ここで疑問に思われた方もいると思います。

謎1◆なぜ転売の方が、トップページに表示されたのか。

謎2◆999円(税込)のページはどこへ行ったのか?

出版申請のこのページを御覧下さい。

画像6

Amazonで表示】に、カーソルを合わせると出現します。

JP」をクリックすると日本の販売ページに飛びます。同じように「US(米)」「UK(英)」と販売ページを確認することができます。

「JP(日本)」の販売ページのみ、なぜかずっと「一時的に在庫ナシ」の状態が続いていました。「在庫あり・販売中」になるのが非常に遅れたようです。一方、他国は正常に販売を開始していました。時系列を表にすると。

画像19

日本の販売ページのみで「エラー」が生じていたため、海外からの転売リンクが先に反映されてしまったのです。

各国ごとに「販売中」になるのに時差が生じた今回のエラー。個人的には、KDPペーパーバックの【販売日指定】ができたら防げたのではと考えています。

実は現在、KDPから出版手続きをするペーパーバック本は、なぜか販売日の指定ができません。けれどもネクパブからは指定できます。

○ ネクパブ:販売日指定が可能

× KDP:販売日指定が不可

なぜネクパブからは指定できて、KDPはできないのか。

今まで私は、販売予定日の2週間ほど前に、出版手続きを行ってきました。

① 販売ページの予約受付が機能しているか。

② 価格表示詳細ページにエラーはないか

以上2点を確認するためです。

今回の事件にしても、2週間の余裕があれば、販売開始前にエラーを改善することができました。「販売日指定」を開始して欲しい件については、KDPカスタマーサポートに【要望】を提出しています。よりよいサービスに刷新されることを願っています。(2021年11月8日現在

ところで、なぜ日本の販売ページのみで「エラー」が生じたのでしょうか

KDPに調査を依頼しましたが、原因不明、詳細を明かせないとのこと。

私なりにこれまでの経緯を振り返り、原因として思い当たる点があるとしたら、「ネクパブ側」と「KDP側」で申請を行っていた「Kindleリンク設定」が重複した為ではないか、ということです。

本来なら何事もなく出来るはずでしたが双方のリンク設定が衝突、なんらかの条件が重なり、システム上でエラーが発生した。これしか考えつきません。

現在エラーは解消されています。

正規の999円がトップページに表示されていますので、ご安心ください。

画像15

実際に【完成品】を取り寄せて、出版申請前に依頼した【校正刷り】と見比べてみました。

画像32

校正刷りには黒帯が入っています。これは再販防止用だそうです。

完成品では、黒帯が取り払われています。

外も中も、特に問題は見られませんでした。皆様には大変ご心配をおかけして誠に申し訳ございません。

因みに。校正刷り完成品では、入道雲や向日葵の位置が変わっています。校正刷りが届いた後、私がデータを再アップロードしたからです。

出版前、出版後でも、修正したい箇所が見つかったら、データを再アップロードできます。この記事の【鍋6】の項目で後述いたします。


【鍋2】電書と紙本 リンク1:1だが例外あり


◆Kindle と PODのリンク設定・解除の方法◆

リンクの設定は、ものすごーく簡単です!

ペーパーバックを「下書き保存」もしくは「出版」 すると、「Kindle本の作成」「既存のKindle本をリンク」という項目が出て来ます。

上段Kindle下段ペーパーバックが表示されます。

画像32

リンクを解除したい時は【】のところをクリック。『本のリンク解除』を選べばOKです。

さて。私は【第3巻 ポリス・ラ・ポール 魔女と球児】を、現在3種類の形式で出版しています。

画像27

④KDP・B6版】は準備中です。表紙絵をヒロインにした【新装版】の為、準備が整うのに時間を要すると思います。

【①B6男子版】【③新書版】どちらも【②Kindle電書】とのリンク設定を行っていました。

画像11

Kindle 電書に、2つのペーパーバックをリンクさせることは可能なのか。

KDPカスタマーサポートに問い合わせたところ、KDP出版のペーパーバックのうち、電書とリンクできるの基本1冊だそうです。つまり「1:1」で考える必要があります。

画像10

この「1:1」が適用されるのは【KDPから出版手続きしたもの】です。

ネクパブ版は違います

外部から出版手続きをした】ので「電書1:紙本2」が実現します。

画像9

販売ページを見ての通り、リンクはつながりました。

右ページ、赤丸のところに「ペーパーバック(2)」と表示されています。

画像28

この右ページは「すべての形式と版」をクリックで表示されます。

画像3

Amazonで本を購入したことのある皆様に質問です。

今まで「すべての形式と版」をクリックしたことがありますか?

画像12

ずばり答えましょう。私は1度も無かった!!

(┐「ε:)ズコー!!!

ついでに、もひとつ言うと。

そのボタンの意味も知らず、存在すら気付かなかった!!!

このボタンを押す人はごく少数でしょう。私のように、アマゾンで何度も本を購入したユーザーですら認知していませんでした。

今回、自著に複数のリンクを希望し、エラーは発生しましたが改善。リンクも希望通りになりましたが……。

KDP基本ルール「1:1」の方が絶対見やすい!!!

リンクがごちゃっとして商品を検索しづらい!

このように、デメリットも見えてきました。


【鍋3】紙本電書をリンクするメリット


ずばり、レビュー(感想・お星様)を共有できること!

電書にレビュー2件、紙本にレビュー1件がつくと、販売ページに3件のレビューが表示されます。これが電書と紙本をリンクするメリットです。

ではデメリットはなんだったでしょうか?

リンクを増やせば、ネクパブ版が「他の形式」に埋もれる

埋もれても、レビューは共有されます!!

逆に言うと、埋もれるのが嫌で、リンクさせなかった場合。

リンク設定できない紙本は、レビュー共有できない。

私は今【ヒロイン表紙:B6版】の出版を計画していますが、こちらはKindleとリンクできません。KDPからの出版物になるので【1:1】ルールの対象となります。すでに新書版をKindleとリンク設定しているからです。レビューを共有できないのは残念ですが致し方ありません

もう1つ問題があります。

リンクや、本の刊行数が増えるごとに……

著者セントラルが、ごった煮になる


【鍋4】ごった煮?

見れば分かる▼下の画像をクリック▼

画像28

ジャンル別、シリーズごとに整理したいけど、うまくできないのが著者セントラル。セントラルは非常に多機能で、著者紹介文ならびに動画を投稿することもできます。

読者が作者をフォローすると、新刊情報等がいち早く届きます。セントラルを作ることを強くオススメします。作った方が絶対良い!

けれどもシリーズ展開を予定されている著者様の中には、本の一覧「自分の思うようにカスタマイズ、デザインして、綺麗にまとめたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

例えば私の本。ジャンル、シリーズ、作品要素が非常に複雑です。

POLICE LA POLシリーズ以外にも、怪談エッセイ、来年からは忍聞録シリーズもスタートする予定です。

ホラー、前世、エッセイ、恋愛、イギリス人、フランス人、イタリア人、ドイツ人、アメリカ人、日本人、警察官、インターポール、肉、誘拐事件、修道女、飛行士……来年は忍者、手裏剣、信楽焼のタヌキ、大爆発が加わる。

好きな要素を全部ぶっこんだ、リサの闇鍋のできあがり。不届きな転売ヤーの記憶もいっそ鍋に入れてしまえ~。真っ黒な感情が、良い出汁になると思うわけ。

画像28

心赴くままに著書を続々出した為、著者セントラルが闇鍋化しております。私の著書を検索するのならば【公式ホームページ】へ来てください。種類ごと、シリーズごとに分類しましたので、見やすいと思います。

クリックして▼遊びに来てね!

画像12

このホームページはWIXで作りました。▼クリック▼

WIXは無料でホームページを開設でき、直感的に操作が可能、テンプレートデザインもたくさんあります。(有料会員向けサービスもあるので、すべて無料で行いたい人はクリックに気を付けてください。)

公開】をクリックするまでは、何度も【保存】できます。公開後に、サイトを編集しても【保存】で変更が記録されますし【公開】を押すまで、変更内容は反映されません。

WIXでホームページを作ると良いよ」と教えてくださった創作仲間に感謝です。

私がこの公式ホームページを作った理由は、主に2つです。

①旭山リサの名刺代わりにできる

画像16

②著書一覧のリンクを綺麗にまとめられる

画像17

全部の書影に、Amazon販売ページのリンクを設定しました。画像をクリックすると、欲しい本、判型の販売ページに飛ぶ仕組みです。

WIXでなくても、note、ツイッターモーメント、なんでも良いので、Amazon著書セントラル以外に【著書リンク一覧】を作るのをオススメします。

でも著書セントラルは大切なので、絶対そのまま残してください!

著書リンク集】を作ったら、SNSで拡散しましょう。

電書Kindleの最終ページに、リンクを貼るのも1つの手です。私は、紙本最終ページに【QRコード】を設けています(紙本だけです)

画像17

一太郎でQRコードを作ることも可能です。以下▼ヘルプページリンク

WEBサイトのURLから、QRコードを作成してくれる無料サイトもあります。以下▼オススメサイトリンク

最近は多くの商品にQRコードが付いています。「ちょっとのぞいてみようかな」と足を運んでくれる読者様がいたらいいな、と期待しての試みでした。


【鍋5】もしもエラーが発生したら。


私の場合は「在庫無し状態が続く」というエラーでした。

出版申請直後は、販売ページが出現しても、「一時的に在庫切れ」と表示されることがあります。これは申請通過後にKDPから届くメールにも記載されています。

画像13

反映まで要する時間は、営業日3日~5日。土日をまたけば1週間もあり得ます。これはKDPさんに限らず、ネクパブさんから出版手続きをした本でも「一時的に在庫切れ」⇨「在庫あり」に移動する、という現象が発生していました。すでに3回ほど経験していたので、慣れました。

慣れは怖い。今回で得た最大の教訓です。

「なかなか変わらないなぁ」「何か変だなぁ」と思ったら、すぐにでもKDPカスタマーサポートに連絡しましょう。24~48時間以内に返信をしてくださるそうです。

【①KDP著者:ヘルプページ】⇨【②お問い合わせ】⇨【③カテゴリ選択】

画像20

今回の「エラー発生」から「状況改善」までの時間は、約30時間でした。サポートデスクの皆様のご対応に、この場を借りて感謝申し上げます。


【鍋6】 ★ 承認 ・校正刷り・データ改修

前回の記事で私は ②コンテンツ登録 が済めば「校正刷り(有料)」を注文できると書きました。▼この記事です▼以下、リンク

画像21

画像22

② のコンテンツ登録について追記です。

上の画像は「下書き保存」「保存して続行」の拡大図なので、トリミングしていない他の部分も見てみましょう。

画像23

1【原稿】をアップロード

2【表紙】をアップロード

3『プレビューアを起動

プレビューは絶対に確認してください!

プレビュー画面が正常に表示されるまで少々時間がかかります。正常にプレビューされた結果がこちら。

画像24

★エラーがある場合【要確認】の欄に【エラー詳細】が表示されます。

校正用PDFをダウンロードすると、オフラインでチェックできます。

★エラーがない場合、右下の【 承認 】を押さないと、校正刷りができません! このことを前の記事で書き忘れていました。ごめんなさい!

画像25

下書き保存」「保存して続行」どちらの選択でも【校正刷り】できます。


◆ ◆下書き保存 を押した場合◆◆

1【本棚】へ戻る  ⇨  2】を選択

画像26


◆◆ 保存して続行 を押した場合◆◆

価格設定へ進む  ⇨ 下書き保存を押す ⇨  校正刷り依頼

画像28

うっかり【ペーパーバックを出版】を押さないように。

決意が固まるまでは、何度でも【下書き保存】です!

校正刷りを注文する著者様は、届いた見本誌の中身をチェックして、「これで大丈夫!」とご自身が納得するまで【出版】を押さないでください。

もしも校正刷りにミスが見つかったら、本文、表紙を再アップロードできます。出版後にも、修正データを再アップロードできます:改修無料)

本棚で「下書き保存」している本の【】を押すと「②コンテンツの編集」を選択できます。ここから新しいデータを再アップロードしてください。

画像30


Special Thanks

イラストを描いてくださる、Vange様
装丁に用いた素材の、ACグループ・クリエイターの皆様
家族、友人、知人。
創作仲間の皆様。

ネクパブさん、KDPさん、双方のサービスに心より感謝申し上げます。
そしてこの記事を読んでいるアナタ。
皆様あっての作品です。ご愛読、心より御礼申し上げます。
これからも読んで欲しいな ♪

この記事で使用したフリー素材イラスト▼ACグループ様より

▼いらすとや様

著者アイコン▼CHARATメーカー様


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?