お花見で
今年は桜を無事に見ることができて、嬉しかった。やるべきこと満載だが、人間、心の余裕がないといけない、などと大義名分を立ててみた。
昔からの我家のお花見スポットは、都内の池周辺である。昼間は爽やかな雰囲気だが、夜になると夜桜が赤い提灯に照らされて、いささか怪しい雰囲気もある。
今年は曇り空ながらも、昼間に訪れた。
桜は風にゆられて、ふわふわユラユラ。
昼間にも屋台が沢山出ていて、嬉しくなった。あまり屋台では買い食いをしないのだが、匂いに釣られて焼鳥や大判焼き、たこ焼きまで食べてしまった。二人で一つずつとはいえ、おやつにしては食べ過ぎ。
最後には杏飴まで。林檎飴は見たことあるが、杏飴ははじめて。前から一度林檎飴を食べたかったが、何となく敬遠していた。
だいたいお花見の屋台では買わない事が多い。しかし、この日は何となく、衝動買いしてしまった。飴はかたくて歯が折れるかとさえ思った。
でも、美味しい!
ベンチに座り、桜を見ながら食べたせいかもしれない。
無駄な時間のようで、無駄と見えることにも、何かしらの価値があるのだろう。この一瞬一瞬を生きていくだけでも、こんなひとときを過ごしたというだけでも。
来年も桜を見に、ここへ来られるだろうか。
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