「地図は持たず、コンパスを持って」千島洸太【Liquitousメンバーインタビュー 〜Drifting〜 #4】
一人ひとりの影響力を発揮できる社会」の実現を目指し、GoveTech(政府“Government“×技術”Technology“)の分野で挑戦を続けている、株式会社Liquitous。そこには全国から、様々な経歴、そしてスキルを持った若者が集まっています。彼らは一体何を思い、この場所にやってきたのでしょうか。
第4回は、Designerの千島洸太が登場します。製品開発にデザイン設計という立場から関わり、弊社が提供するプロダクトの使いやすさ、そして美しさを探求している彼が、Liquitousにたどり着いたきっかけ、そしてその活動の中で見えてきたデザインに対する姿勢を聞きました。
――自己紹介をお願いします
株式会社Liquitous意匠部門でDesigner(デザイナー)を務めております、千島洸太と申します。社内では弊社の主力商品であります”Liqlid”のUI/UXデザインを担当しておりまして、お客さまが実際に見る部分のデザインを全て担当しています。
――Liquitousとの出会いは?
出会いは、一言で言うと“縁”ですね。弊社CEO栗本とは中学以来の付き合いでして、これまでも団体の取り組みなどを一緒に行う機会があったんです。
特に中学時代は、共に生徒会活動をしていました。この生徒会活動、一般的には学内のみの活動ですが、南関東では他の学校の生徒会とのコミュニティを作る機会もありまして、栗本ともその活動で知り合いました。そのご縁で大学に入ってから声をかけられ、今に至ります。
元々僕自身スライドなどの資料作りが得意で、個人的に色々作ってきた人間でしたので、デザインのスキルのようなものはある程度強みとして持っていました。ただこれは私的な物だったので、これを実際にベンチャー企業という社会に向けた取り組みの中で実施することで、それがどれだけ社会の中で価値を持つものなのか、またどう言うふうに評価されるものなのかといったことを試す絶好の機会だなと感じて、弊社の取り組みに参画したという次第ですね。
ーー何をしたくてここにいますか
弊社に参画した当初は、“製品のUIデザインができればいいな”と思っていたんですけど、デザインは製品を作って終わりではないということを考えるようになりまして。
それに付随する人たちやプロジェクトだったりといった関わる物事へのデザインも、実は社会貢献の鍵だと考えるようになったんです。
また製品開発のなかで生じる、周りで起こっている事象にも目を向けることがデザイナーに求められる役割かなという気がしています。
単にものづくりをして終わりということではなく、Liqlidを社会実装していくなかでそのプロセスに目を向けると、企画という意味だけでなく製品のデザインももちろん重要で、そういった面からのアプローチも必要になってくると思います。
会社内であらゆるプロジェクトが進行する中でも、進行管理のマネジメントが必要になりますが、これらの企画をスムーズに行うために企画設計のデザインにも取り組んでいきたいです。
ーーLiquitousにたどり着くまでの人生について
はじめからこう言うことがしたい!といったものがあった訳では無いんです。それこそ、大学一年の時は何をしようか迷っていたりもしたんですよね。
当時は大学の学会の広報誌の作成に取り組んでいたんですけど、その中で教授にインタビューをする機会があって、“学生の皆さんへのメッセージ”をお願いしたところ、
「地図を持たないでコンパスを持って突き進んでください」
という言葉をいただきました。
地図があるということは既に開拓された分野であるということで、そこに新しさはなく、前に進むときにはコンパスさえあればいいという考え方に、感銘を受けました。
当時から知識量には一定の自信がありましたが、そこからあらゆる取り組みをしようということにつながって、いま大学では気象学を扱っています。
スマートフォンなどのデジタルデバイスに入っている“気圧センサ”から、受け取ったデータを集約して、全国各地の気圧の変化を繊細に示そうという取り組みをしています。全国数十ヵ所の気象台のみならず、人口1億2千万人の8割以上が保有しているスマホを使えば、“1億総観測台体制”が構築できます。
狭い範囲の情報提供を実施し、気圧データは利用可能性が高いということで、これらの実験に取り組んでいるのですが、まだ先進的な事例も少ない分野で、そういった意味では“自分のコンパス”に従って進めている気がします。
さまざまな巡り合わせでたどり着いた今の人生は、“運命”としか言いようがありません。
ーー次回のインタビューに登場する瀧川天陽の印象について
一言で言うと柔らかい人です。コミュニケーションも柔らかいし、対応も柔らかいし。結構周りの状況を見て、柔軟に対応してくれてるなと言う感じがします。意匠、開発部門で共同して取り組むこともありますが、デザインの要望も受け入れてくださるので、非常にやりやすいです。
次回更新は、3月19日(土)の予定です。
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Liquitousからのお知らせ
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募集業種:リサーチャー
先進・類似事例の調査研究を実施しながら、ヒアリング・コンサルティングを行い、実装にあたっての計画・実行案を策定する業務に携わります。
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