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最近プレイしたゲームの感想あれこれ④

先日9月リリース予定の気になる作品という記事を投稿したのですが、実際にまとめてみてリリース作品の多さにまず自分が驚き
「どんどん遊んで新作ラッシュに備えなければ…」と謎の危機感を覚えてせっせと遊んでいました。

そんな訳で今月も沢山のゲームに出会えたな!と思いますので
遊んだゲームをご紹介していきます。


①ドラゴノーカ

プレイ時間:56時間
地上に棲みついた凶悪な獣に故郷を奪われ、人々は巨大な竜に縋りその背に村を築いて生きることを選んだどこかの世界。
一見"でっかい亀"のような竜『グラントータス(通称ぐらちゃん)』の背中で目を覚ました主人公は、なりゆきかはたまた運命か
ぐらちゃんと共に生きる村のリーダーを任されることになります。

公式での説明は『牧場系村運営シミュレーション』とありますが、実際に遊んだ感じではマインクラフトなどのサンドボックス系ゲームをベースにした農場シミュレーションという印象を受けました。

世界を歩き回る巨大な竜の一匹である「ぐらちゃん」。
ぐらちゃんの背に乗り村を大きくしていこう

ゲームの主な目的は
①村を大きくすること
②ぐらちゃんをとにかく強くすること
の2つになり、最初は①を優先して進めていきます。

まずは家を建てて、住人を誘致して、住人たちのお願いを聞いて村を発展。
コロニーシムだと資材集め→加工→流通→販売まで一貫して住人たちにやってもらうことが多いと思いますが
本作の住人たちの多くは加工(鍛冶や料理など)の部分を担っていて、プレイヤーが資材を集めて住人に加工をお願いするのが基本の流れ。

住人は7つの職種から男女一人ずつ登場し、
仲良くなると結婚(同性・異性)も可能。
家を建てて住人を増やして村づくり。

村がある程度整ってきたら続いてぐらちゃんの強化も進めていくことに。
初期のぐらちゃんは戦う力を持たないただ大きな亀なので、食べ物をあげてHPを増やしたり武器を装備させて少しずつ強くしていき
いずれは地上を徘徊する『巨獣』などの敵対生物と戦っていくことになります。

また、この世界には他にも複数の竜がいて各々自由に移動しており、水竜であれば雨が降り続ける、氷竜であれば木々が凍って枯れる…というように接近するとマップに影響が出たりその竜独自の作物や植物などが採れるようになり、各竜を中継しながら世界を放浪するのも新鮮で楽しい!

ぐらちゃんの好みに合った料理を作ってあげるとHPが大きく増加。
謎の料理が多いけど、おいしいらしい。

ストーリーの進行が少し独特で、全ての真相が分かるのが「主人公が結婚して子供が生まれたあと」という終盤も終盤となり
基本的には素材集めて動物のお世話して畑に水やりしてご飯の用意してぐらちゃんのHPを増やして…という小さな作業を日々積み重ねていく内容のため
素材集めなどのちまちました作業が苦手じゃない、むしろ好きだが…?楽しいまであるが…?という人にとっては相当時間泥棒なゲーム。
反面、スローライフやコロニーシム要素を求めるとちょっと違うかもしれません。

ストーリー自体は後半になるまでほぼ動かない代わりに、ゲーム開始直後に出てくる超意味深ワードや合間合間にチラッと挟まるサブイベント、遊んでいる中でふと気付く「そういえばぐらちゃんって…」という違和感などが一気に回収された時の「そういう展開になるの!?」感は結構衝撃的。

作業要素が強く合う合わないがハッキリ分かれる内容ではありますが、「インディーゲームのこういう自由さってすごく面白いな」と思えるオリジナリティ溢れる作品で個人的にはかなり楽しかったです。

②チキンジャーニー

プレイ時間:6.6時間
ニワトリ界最大(?)の謎である「ニワトリが先か、卵が先か?」の答えを持っているといわれる古代図書館を目指して一羽のニワトリが大冒険を繰り広げるアクションADV🐔🐣

古代図書館を目指すにあたって必要とされる3つの巻物を手に入れるために
各地にいる動物たちのお願いを聞いてダンジョンを攻略していきます。

ぽてぽてと動くニワトリたちがかわいい
仕掛けを駆使しながらダンジョンを攻略

ダンジョンはパズル+2Dプラットフォーム形式でパズルは簡単、アクションも操作自体はごくシンプルであるものの絶妙にシビアな箇所もあり
アクション下手くそ勢として幾度も二段ジャンプを渇望し喘ぎ苦しみながらもなんとかクリア出来ました👍🏻

ドット絵のグラフィックや世界観が牧歌的でかわいく、サクッと一本遊びたい時にピタッとはまる作品だと思います。

③路地裏漂流記

プレイ時間:4.6時間
主人公の佐伯は本が好きで引きこもり気味の女子高生。
夏休み終盤のある日、友人の前田に誘われて古書祭りにやって来たところ
ひょんなことから「店番をサボってる間に店の本が持っていかれてしまった」といういかにも変人の"七番博士"に頼まれて本の回収を手伝う羽目に。
しかし本の行方を追ううちに2人は奇妙な世界に足を踏み入れてしまい…。

古書祭りで出会った七番博士に頼まれて
誰かが持って行ってしまった本を探すことに。

ゲーム自体はオーソドックスなADVですが、注目すべきは作者の人の趣味が目一杯詰まった世界観。
ローポリなグラフィック、どこかレトロで懐かしい雰囲気、異形頭のモブ、モブに負けず劣らず個性豊かなメインキャラ、物凄い熱量を感じる路地裏盛りだくさんのマップ…など好きなものがこの作品に詰まっているんだろうなというのが伺えて、マップ内をのんびり散策するだけでもワクワクします。
「この細い横道も入れたりして😊」→「入れた…🙂」の多さに驚愕。

好きな人は堪らないほっそい道が多くて楽しい
レトロでかわいいメニュー画面。
ちょっと操作しづらいのもご愛敬

早期アクセス中のため解放されているストーリーはごく一部でバグもあるけど、完成版では12章構成になる予定らしくボリューム面でも期待出来そうなので
トレーラーの雰囲気に惹かれる・RPGなどで横道を見つけると入らずにいられない・路地裏という響きに心ときめくものがあるという方はぜひ遊んでみて欲しい作品です。

④Looking for Aliens

プレイ時間:10時間
宇宙を舞台に指定された人やものを見つけるアイテム探しゲーム。日本語非対応です。
このジャンルではかなり珍しいストーリーがあるタイプの作品になり、宇宙で放送されているTV番組内にて地球や宇宙の出来事を面白おかしく放送していたはずだったのが、やがて地球・宇宙両方を巻き込むトラブルに発展していくドタバタコメディー👽👾

宇宙人にとって地球はレジャースポットとして人気があるらしく、しかし同時にこちらの存在がばれてはいけないので怪しげな物体や上手く擬態できてないエイリアンたちをこっそり回収&発見していきます。

マップの中から宇宙人や意味深アイテムを探索。
ステージが進むごとにマップはどんどん広大に。

お手付きのペナルティなどはなくちょっとしたギミックが沢山用意されているので気になるオブジェクトを触りまくるのも楽しい。
全25ステージで密度高めなマップも多く遊びごたえたっぷり。

⑤Ship Graveyard Simulator 2

プレイ時間:30時間(Heavy Mermaidまで解体)
廃船が集まる船の墓場にてひたすら船の解体を行う一人称シム。
1は船内の設備を解体、という内容から思っていたのと違うというような批判もあったようですが今作は船自体をきっちり解体できます。

ゲームの流れはいたってシンプルで、廃船を買い取り、特定の金属・液体燃料・設備(ロッカーとか机とか)などを求めている依頼人がいるので必要な素材を確保して納品して、あとは気が済むまで解体するだけ。
船から回収した廃材は売ってお金にしたりツールのアップグレードに使用。

オフィスのPCで船を買って、黙々と解体。

解体には複数の工程があり、ハンマーで壁や床の結合部を叩き壊して剝がす・ノコギリでコネクターを切断・船内の大きな部品や貨物をクレーンで回収・扉などの頑丈なものはダイナマイトで破壊…とやることが多くて時間がどんどん溶ける。

地道オブ地道。でもそれが楽しい!

プレイヤーは高いところから落ちようが上から瓦礫が降ってこようがゼロ距離で爆風を浴びようがノーダメなので思いのまま壊して壊して壊し放題。
あと残ってるのはかなり時間が掛かる大型船だけなのでのんびりコツコツ解体していきたい。

⑥Chants of Sennaar

プレイ時間:16.7時間
互いの言葉が分からずバラバラになった人たちの心の繋がりを取り戻すパズルADV。
「バベルの塔」をモチーフとした巨大な塔にはそれぞれ異なる言語を使う5つの民族が暮らしていて、全ての言語を解読することが主な目的となり
はじめは何一つ分からない不思議な文字が住人たちのアクションや周囲の様々な情報(看板・壁画など)からだんだん読めるようになっていく過程が気持ちよくてすっごく楽しい!!

レバーと看板に書かれた謎の文字…。
周囲の情報を元に意味を推測してメモ🖊️
ある程度進めると主人公がヒントをくれる親切仕様。

塔で暮らす人々は言葉が通じないがために他の民族に対して様々な誤解や偏見を抱いていて、両者の間に立ちこんがらがってしまった紐を解いてあげることで世界にも徐々に変化が。
そうして塔の最上階にたどり着いた先で待っているもの、主人公の正体、この世界の成り立ちとは…?

階層を上がるごとに様変わりするステージ。
シンプルで鮮やかなグラフィックがとてもキレイ。
言語を解読したあとは会話を翻訳して仲介。
正確に翻訳出来ると民族同士の関係も好転していきます。

情報の出し方が上手で、これってなんの意味があるんだろう?と思うような些細な物事が
「これあの時に見た文字だ」とか「ここではこういう文法になるんだ」とか
あとでふと結びつく瞬間がそこかしこにあってこのゲーム凄いぞ…!と感動しました。
気になる文字や文章をメモしてこの形の文字はグループなんだなとかあれこれ考える時間が好きで、焦らずにじっくり取り組めば自力で全て解ける程よい難易度なのも嬉しい◎

詰まりそうで詰まらない遊びやすさ重視の親切設計、世界観も良い、グラフィックも良い、ストーリーも良い、と良いところ尽くしのとっても面白い言語解読パズル。オススメです!

⑦Under Leaves

かわいい。

プレイ時間:1.2時間
水彩画調で温かみのあるグラフィックがかわいいアイテム探しゲーム。
動物たちからお願いされた木の実や魚・虫などがマップ内に隠れているので指定数見つけだすとステージクリアとなります。

かわいい。

カラフルなグラフィックがひたすらにかわいくて絵本を眺めている気分。
難易度も優しめ(なかなか見つからない鬼門的なステージもあるにはある…)でのんびりまったり遊べる癒しゲー🦊🍁🍂

⑧Sea of Stars

プレイ時間:33時間
何世紀にも渡り人々に恐怖をもたらした邪悪な錬金術師『フレッシュマンサー』により生まれた悲劇の連鎖を止めるため、
太陽の力を宿す少年・ゼイルと月の力を宿す少女・ヴァレアの2人の主人公が過酷な運命に立ち向かう王道ファンタジーRPG。

1990年代に発売された名作JRPGに強い影響を受けて制作されたもので、
トレーラーを見た時から「何かものすごいものが作られている…!」と思ってリリースを心待ちにしていたのですが、期待通りどころか期待を軽々飛び超えるクオリティでずーーーっと楽しい!!

世界のあらゆる事象を書き留める謎の人物「記録官」。
フレッシュマンサーの災禍を止めるため、彼が書き記した
とある物語を振り返るところからスタート。

まずなんといってもグラフィックが最高!細部まで描かれたピクセルアートの世界が本当にキレイで、新しい場所に行くたびにワクワクしっぱなし。
キャラクターグラフィックも主人公や仲間たちだけではなく町の住人にも専用のモーションが用意されていることが多く、令和の時代にこんな雰囲気のRPGが遊べると思うだけで嬉しくて堪らない。

めちゃくちゃテンションが上がったフィールド画面。
こういうの大好き~!!👍👍

また、個人的に面白いと思ったのがバトル面で、ゲーム自体はオーソドックスなRPGなのですがレベリングを基本必要としません。
ダンジョンを進みながら順当にザコを倒してボスに辿り着くころには倒せるレベルになっている、という設計がされているようでサクサク進行。

さらに「秘宝」というアイテムがあり「戦闘終了後にHPが回復する」「被ダメが30%減る」などのバトルを有利に進めるものや「買い物時に値段が10%オフになる」といった冒険に役立つものまで様々な効果が得られて、
かつ効果はいつでも自由にオン・オフ切り替えられるのでRPGにあまり馴染みがない人にも遊びやすいシステムになっています。

色んな機能を持った秘宝を使うことで
自分の遊びやすいように調整可能。

ストーリーも純粋に面白かった!
生まれた時から『至点の戦士(DQでいう勇者のような存在)』として生きることを定めづけられ、修業に励んできたゼイルとヴァレア。
しかし物語序盤で発生する大厄災を皮切りに物語は大きく動き始め、周囲からもうどうにもならない、お前たちでは何も成せないと否定されて大切なものを奪われながらも
諦めずに一歩一歩前へと進んでいく王道ストーリーで、キャラも好感が持てる性格の子が多くてみんな好きでした。
「こういうものが欲しい」と期待した通りのものが目の前にどんどん出されていく満足感がすごくて、JRPG(特に旧スクエニ)に対する愛情を感じる内容だったなと思います。

世界を滅ぼす「棲まう者」を監視し、討伐するのが主人公たちの役目。
数年後、立派に成長した二人はある試練に向かいますが
ずっと心に引っかかっていることがあるらしく…。

サブクエストの類がなく、メインストーリーをまっすぐ追っていくシンプルなスタイルなのでクリア時間は平均30~40時間程度と昨今のRPGと比べると短めですが
「Sea of Star」という作品に対して個人的に求めていたもの全てきっちり余さず出してもらえて本当に大満足です。
王道ファンタジーRPGって…やっぱり…最高〜!!!!😉👍✨


※Sea of Starsネタバレ感想

以下、エンディングを含むガッツリネタバレ感想です。
未プレイの方はご注意ください。




ガール…………!!!戻ってきてくれて良かった……!!!!
復活しない訳ないと信じつつ、本当に悲しかったので良かった。
ガールは客観的に見ると「大鷲に選ばれなかった普通の人間」というポジションでしたが最早個性しかないメンバーの中で常に先頭に立って臆せず対話を試みる物凄く重要な存在でしたね。
(その性格が仇になって一度死んでしまったけど…)

露骨にフラグを建てていく親友の図。

エルリナ達も憧れた存在があっけなく死んで自分たちに迫る死の恐怖を目の当たりにしてしまって、
モレーンは信用出来ない、村の人たちにも相談出来ない、頼れるのはお互いしかいないという狭い世界に追い込まれてああなってしまった部分もあると思うので、もしそこにガールのような使命に関係なくただ友人として傍にいてくれる誰かが居てくれたら二人の未来も変わったのかもしれないと思うと悲しい。

主人公の傍にいた非常に親しい人物の死、そして復活…という流れはどれかと言われると幻想水滸伝のイメージが強いのですが、
影響を受けた作品を考えるとクロノ・トリガーの文脈で、それを踏まえるとガールは第3の主人公的な存在でもあったんだろうなと思います。
実際ガールに意図的にスポットを当てているシーンが非常に多かったので。

ちょっと寂しかったのはヴァレアとゼイルの結末で、どうあっても現世において二人が至点の戦士としての使命から解放されて「ヴァレア」と「ゼイル」として生きる道は無いんだな…と思ってしまって。
本人たちは運命を受け入れて、ルアナ・ソレンって呼ばれるようになって、それでも私にとってはずっとヴァレアとゼイルなんだけどなって言う寂しさがありました。
というかてっきりエフォラルを倒して無数に分岐した世界が一つに統合されたりするのかと思ったら消えないし死なないのかい…!!って言う。
レシュアンは守護神を超越して世界を食らう者を倒せる存在が現れるのを待ってた、だからその可能性に繋がりそうな分岐を都度手記に残して複数の平行世界を生み出したって話だったと思うので、
ヴァレア達がそこに到達したということはあとは無数に枝分かれした世界のあちこちに出現する棲まう者たちを全部倒してしまえば二人(=至点の戦士たち)の役目は終わるってことでいいのかな?そうだといいな…。
一番最後の、人として真っ当に老いていくガールと何も変わらない二人の対比が切なくてヴァレア達の旅の終わりがどうか穏やかなものであって欲しい。

あと、レシュアンはもうちょっとなんだから最後までついてきてよ!!!!!ついては来てるけど!!!!!
主人公たちに同行している間にも全てが後退してしまう可能性はあるけど、「この分岐なら可能性があるかもしれない」と思って扉を開けたのなら最後までパーティーに居て欲しかった。中身空っぽの寂しさ。
エフォラルの凶行を止めるためとは言えレシュアンが作ったとんでもない数の世界の後始末をつけるのはヴァレア達なんだからね!!!!!💢💢💢
レシュアンとエフォラルの追いかけっこが一応は終わったのだと考えたとして、エフォラルが背負うべき命を奪い続けた罪を裁けるのはレシュアンしかいない訳で二人はこれからどうするんでしょうね。
Sea of Starsは「The Messenger」という先発作品の前日譚となるらしく、そっちは全く知らないので妄想でしかないんですが色んな意味で「これで終わり」だと良いなと思います。

やばそうなロックが出るたびにセライに泣きつき、べ=ストのマップ時の変身形態(かわいい)に和み、さっぱりしたキャラが多くてみんな好きでした。本当に面白かった~!!




Sea of Starsがもうちょっとでクリア出来る…!もうちょっとで…!とかやってたら普通に10月に突入している有様。
ドラゴノーカだけ8月から遊んでいたのでちょっとプレイ時間長めです。
今回は全体的に良い意味で個性強めな作品が多かった印象があり、どれも面白かったです!

また、9月はニンダイやTGSなどゲーム関連のイベントも色々あり気になるタイトルと沢山出会えた月でした。
個人的には百英雄伝の正式リリース日が決まったのがすごく嬉しくて、発売日の前にRising遊び直しておかないとな〜!とワクワクしています。

今月はSteamにて体験版が遊べるNEXTフェスが開催されるので、感想記事なども書けたらいいなと思っています。

それではまた🍀🏵️

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