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急速なSNSの進化にマッチ。韓国コスメの勝利の法則とは?【2021年10月1号】

こんにちは、LIPS編集部です。ブランド広告主様に向けてマーケティングの支援をしている『LIPS labo』。本記事では、2018年のトレンドトピック「韓国コスメ」と「パーソナルカラー」についてを分析。2021年現在にも通じるトレンドを作るカギをお伝えいたします。

1、なぜ韓国コスメはここまで人気を得たのか?

「クッションファンデ」「BBクリーム」「ティントリップ」といったトレンドを作り出してきた【韓国コスメ】。

2018年頃から、SNSの急速な進化に合わせてそれまでのイメージを払拭し「おしゃれで可愛い」「成分などにこだわったクオリティの高いアイテム」という印象を生成。

インフルエンサーや美容系YouTuberなどがSNSで発信することで、日本国内では「プチプラ」「デパコス」に並ぶ【韓国コスメ】という一大カテゴリにまで成長しました。

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(日本国内での化粧品)輸入国では、フランス、アメリカ、タイが上位を占めていますが、近年、中国、韓国、ベトナムなどアジア地域の伸びが顕著です。特に韓国からの輸入が近年、大きく伸び、2020年は米国、タイを抜いて2位となりました。引用:JCiA 日本化粧品工業連合会,化粧品統計,化粧品の輸出入,https://www.jcia.org/user/statistics/trade

実際に、日本国内での韓国コスメの輸入額は、2018年に約300億円、2020年にはフランスに次ぐ約500億規模の市場に。

LIPS内でも「#韓国コスメ」のハッシュタグがつけられた投稿は、2017年で数百件程度だったものが、いずれの世代でも投稿数は年々、倍々に増えているという結果も出ています。

SNSを通じて広がりをみせた【韓国コスメ】は、2018年に登場したECサイト「Qoo 10」により、販路を拡大することで手軽に手に入るように。さらに加速度をあげて浸透していくことになります。

【韓国コスメ】がここまでの人気を得るまでに成長した要因は、SNSの進化と「Qoo10」の登場はもちろんのこと

1、低価格 × 高品質
2、パッケージ × 実用性

3、K-POP × K-BEAUTY

この3つの大きな要因があると考えます。

2、【要因1 低価格 × 高品質】トレンドを牽引する最先端&ハイコスパアイテム

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これまでも「クッションファンデ」や「ティントリップ」など、トレンドを牽引する最先端コスメを誕生させてきた【韓国コスメ】。

「クッションファンデ」でいえば、韓国ブランドが人気を牽引し、ディオールやイヴ・サンローランといったメゾンブランドでも展開されるように。韓国が産んだ代表的な商品が世界的ブランドでも立ち位置を確立したのです。

そして、10代の学生でも手が出しやすい価格帯でありながら、20〜30代も納得のクオリティを実現し、低価格×高品質、ハイコスパなイメージが定着

近年では、韓国コスメはカラーアイテムの人気が顕著となり「ティントリップ」に続き、「アイシャドウ」が注目を集めています。

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LIPS 商品ランキング アイ部門 アイシャドウカテゴリー/全価格帯、全世代/2021年10月15日時点

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アイ部門アイシャドウカテゴリー、第2位のCLIO「プロ アイ パレット」、第7位のrom&nd「ベターザンパレット」など、TOP50の中で韓国コスメは14アイテムがランクイン。さらに14アイテム中、10アイテムが9色以上の多色パレットであるというのが特徴です。

9色、10色すべてが使える捨て色なしのハイコスパアイテムと、根強い人気を集めています。

3、【要因2 パッケージ × 実用性】可愛い、おしゃれだけじゃない。成分、テクスチャーなど徹底した細部へのこだわり

先述のアイシャドウが人気を博したのは、ハイコスパという点に加えて
・パッケージの可愛さ、おしゃれさ
・マット、シマー、グリッターとさまざまな質感が楽しめる

という点も要因に。

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SNSでバズりにバズった、ホリカホリカ「ラッシュコレクティングマスカラ」のマスカラも、まさにパッケージの可愛さが特徴的。見た目の可愛さだけでなく、テクニックフリーで理想のまつ毛を叶えてくれると話題になりました。

カラーコスメだけでなく、スキンケアアイテムでも韓国コスメは「パッケージ × 実用性」を追求。

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シンプルで洗練されたパッケージが魅力のスキンケアブランド「ONE THING」。今年7月よりPLAZAでの取り扱いがはじまるなど、ますます注目を集めるブランドです。

肌に必要な成分をたったひとつだけを使用し、材料以外に有害な化学添加物を入れ込まないことがコンセプト。自分の肌の状態に合わせて、欲しい成分をチョイスできるというスタイル。

こういった韓国スキンケアをきっかけに"成分"に注目するようになった、というユーザーもいるほどです。

(近年で言えば、ビックトレンドを生み出したCICA<ツボクサ>成分もそのひとつ。今ならばハートリーフ<ドクダミ>成分が注目です。ツボクサもドクダミもかねてからあった美容成分ですが、CICA、ハートリーフなどキャッチーに名前を変えてから、さらに注目を集めたように感じます)

カラーアイテム、スキンケアアイテムともに、(SNSで投稿したくなる)可愛い、おしゃれなデザイン性の高いパッケージと、韓国コスメらしいラメの粒感やリップのロングラスティング性、スキンケアの成分と細部にまでこだわり抜かれた実用性が人気の要因と考えます。

4、【要因その3 K-POP × K-BEAUTY】K-POPの認知度の高まりとともに、コスメブランドの認知も広がる構図に

今年10月に、アイドルグループ・Sexy Zoneの佐藤勝利さんが、韓国ブランド「TIRTIR」へのCM出演が発表され、SNSでは大きな話題になりました。また山下智久さんがディオールのビューティーアンバサダーに就任したことも、今春の大きなトピックに。

日本ではこの1年で、男性有名人がコスメ広告に起用されることが多くなりましたが、韓国では2018年以前から多く起用されています。

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「CLIO」は、今年2月に次世代のK-POP界を担う8人組アイドル「Stray Kids」をモデルに起用。

男女問わず、売り出し中やブレイク前のアイドルを起用することで、アイドルの認知度が上がれば上がるほど、ブランドの認知度も広がるという構図に。

近年、特に増加する「"推し"(アイドル)が使うコスメ」を使いたいというユーザー需要にもマッチしたブランド戦略のひとつといえます。

この3つの要因は、すべて「SNSで映える」という点が前提にあるのも事実。これまで美容感度の高い人・韓国文化が好きな人が注目してきた【韓国コスメ】は、SNS文化の急成長とともに、人気をグローバルに広げてきたといえるのではないでしょうか。

5、韓国コスメ同様【SNS】で認知度を高めた「パーソナルカラー」

2018年頃から、10代を中心にSNSで爆発的な広がりを見せたのが「パーソナルカラー」。

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「ブルベ優勝!」「イエベさんおすすめ」などのキャッチとともに、商品を紹介するユーザーが年々増えているのを実感しています。

今回、LIPSユーザー4,000人以上を対象に「パーソナルカラー」についての意識調査を実施。

ユーザーの約半数が自身のパーソナルカラーを知っており、さらにパーソナルカラーを知らないと回答した人の約9割以上が自分のパーソナルカラーを知りたいと回答。

大半数が潜在的に「パーソナルカラー」を知っていることにポジティブな印象を持っていることがわかりました。

しかし、商品購入の決め手になるか、という点では「パーソナルカラーは参考程度」という意見が多かったのも印象的でした。

本調査の詳細は次回のLIPS laboでご紹介させていただきます。


過去の記事はこちらから
8割以上がSNS投稿動画をきっかけにコスメを購入!流行りのショート動画は?【2021年9月2号】

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