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【西武ライオンズ 今日の見どころ】1点を争う展開になるバファローズ戦 中村剛也のフルスイングにも注目

●バファローズ戦 12試合中6試合が1点差ゲーム

【5日◇バファローズ‐ライオンズ13回戦(京セラドーム大阪)18:00】
ホークスに手痛い連敗を喫したものの、投手陣は2試合とも3点に抑えてみせた。これにより3失点以下の試合は14まで伸び、1956年を超える球団新記録となった。

ただ、打線に関しては、交流戦明け最初のゲームだった6月17日のバファローズ戦から、一桁安打がこちらは12試合続いている。

ライオンズ 12試合連続一桁安打

この間の1試合あたりの平均得点は2.67で、ピッチャーが3点以下に抑えているのに、必ずしも勝利には直結していない。

バファローズとは、今シーズン6勝6敗。12試合の対戦でライオンズが32得点、バファローズは31得点。このカードの対戦打率は、両チームとも.209。本塁打の数も6本ずつと、完全に互角。

ライオンズ対バファローズ 対戦成績

防御率はライオンズのほうが1.98で、バファローズの2.60を上回っているのだが、チーム失策が7あるライオンズには、自責点になっていない失点が9あるために、数字が低くなっており、投手力にも大差はない。

今シーズン バファローズ戦戦績

そのため、ここまで12試合のうち、1点差ゲームが6試合と半数を占めている。何気ないワンプレーや細かなミスが、勝敗を左右しかねない。得点力に欠けるなか、1点をめぐる攻防がより重要になる。

●中村剛也 歴代最多三振にあと1 

勝敗とは別に注目が集まっているのが、中村剛也の三振記録。現在1,954三振で、清原和博の通算最多記録1,955三振に、あと1と迫っている。

NPBの通算三振数上位10選手のなかで、三振の数が出場試合数を超えているのは、中村剛也ひとりだけ。3.83打席につき1三振と、日本人選手としては傑出したペースで三振をしているのだが、それと引き換えに4.38三振に1本あたりのペースでホームランを打っている。

プロ野球 通算三振数 上位10選手

ライオンズのレジェンドOBであり、日本プロ野球史上初めて通算1,000三振を記録した豊田泰光は、三振が多いのは強打者の勲章だと、名球会の向こうを張って(?)、1000三振した打者による「千振会」の結成を提唱したと聞く。

「フルスイングでの三振というのはちっとも恥じゃないんですよ。当たればとてつもないホームランになったのかもしれないんですから。フルスイングはバッティングの原点なのですから。メジャーに素晴らしい格言がありますよ。『まず振れ。振らなければ何事も起こらない』。まさにその通りなのです。打者とは何事かを起こさなければならない人間なのです」(「オレが許さん!」豊田泰光著/ベースボールマガジン社より)

ライオンズの伝統を継承する中村には、球史に名を残す、悔いのないフルスイングを貫いて欲しい。


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