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【西武ライオンズ 今日の見どころ】大きく負け越すバファローズとの最終戦 高卒ルーキーに初登板初勝利を許すようだと 球団42年ぶり

●対バファローズ 7勝以下なら 1995年以来28年ぶり

【26日◇バファローズ‐ライオンズ25回戦(京セラ)18:00】
僅差のクライマックス・シリーズ進出争いを行っている3チームとの差は縮まることなく、日に日に残りゲームだけが減っていく。

振り返れば、開幕戦9回表2死からの森友哉の同点ホームランで始まった今シーズン。最後も森友哉の2試合連続ホームランで、とどめを刺される形になったのは皮肉なものだ。

バファローズとは1試合を残して、7勝17敗。いま借金が11だから、このカードでの対戦成績が、そのままチームの負け越しになっている。

もし、きょうも敗れて、バファローズ相手に年間7勝以下に終わったら、シーズン5勝21敗と記録的な大敗を喫した1995年以来、28年ぶりのことになる。

ライオンズ 対バファローズ 7勝以下シーズン

ちなみに、きのう(25日)の勝利でバファローズの貯金は、この1995年以来の35となった。この年も2位に12ゲーム差をつける独走優勝をしており、今シーズン同様、その要因には「お得意様」ライオンズから稼いだ大量の貯金があったわけだ。

●バファローズ高卒新人 初登板初勝利は過去3人

そのバファローズとの最終戦、ドラフト3位ルーキーの斎藤響介がプロ初登板初先発する。岩手県出身の斎藤は甲子園出場こそないが、盛岡中央高時代に最速152km/hを計測。高3夏の岩手大会では、今秋のドラフト候補とも言われる1学年下のスラッガー佐々木麟太郎擁する花巻東高を相手に、2失点完投勝利をあげている。

ウエスタンでは今月1日のタイガース戦で、7回1安打ピッチングを披露。プロ1年目から1軍デビューのチャンスをつかんだ。

2リーグ制後、プロ初登板で初勝利をした高卒新人は、2019年のファイターズ吉田輝星まで全部で32人。バファローズでは前身のブレーブス、ブルーウェーブ時代を含めて、1954年の梶本隆夫(多治見工出身)、牧田政彦(伊奈北高出身)と、1978年の三浦広之の(福島商出身)の3人しかいない。

いまをときめく山本由伸も宮城大弥も、プロ初登板で勝利することはできなかった。斎藤がきょうの試合で勝利をすれば、球団45年ぶり4人目の快挙となる。

バファローズ      プロ初登板初勝利した高卒新人投手
ライオンズ相手に プロ初登板初勝利した高卒新人投手

またライオンズ相手に、プロ初登板初勝利をあげた高卒新人は、前述した牧田政彦と、1981年10月2日南海ホークスの井上祐二(都城高出身)と、こちらも過去ふたりだけ。

斎藤に、みすみす初勝利を献上するようだと、こちらは球団42年ぶりの屈辱になる。

ライオンズからすると、2日続けてルーキー投手との対戦になる。今シーズンバファローズには、再三痛い目に遭わされてきたのだ。最後の最後で、わざわざ未来のエース誕生に、手を貸す義理はない。キッチリと「プロの洗礼」を浴びせるだけだ。

※本日(26日)公開した記事のなかに、誤りがありました。読者の皆様に、謹んでお詫び申し上げますと共に、訂正した記事を公開しております。ご了承ください。


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